愛の地
ウラジオストクでの大変豊かな長い一日が終わり、高麗さんの書き込みを拝見すると一日の纏めのように経験がいのちに一体化していくことが大変有難く、愉しく、行動を同じくしていなくても通ずる経験があることも分かり喜びが溢れました。
御心掛けを頂いていた通り、私たちは観光日和の青空の下たくさんの人生初めての時を経験し本番の明日に向かって素晴らしい時を過ごさせて頂きました。赤いロシア帽から始まり、命にぴったりの物、人、光景と各地で出会いました。一日に何度考えても海外とは感じられない土地であり、初めて現地のロシア人と打ち解けてお話し出来た今回です。見た目で分ける意識も無くなれば仲良く出会えることを初めて経験しました。
観光の途中一人でバスにいた時は、「観光」を離れて一人でウラジオストクの街を見てこの土地の空気や人々の暮らしに感じ入りました。異国とは思えない街と、いのちの中で通じていく気配だけが今も息づいています。
今回のロシアウラジオストクツアーは、長く全体的なテーマであり続けている男女の事に於いても大変重要な転換点となったことが今日の一日を経て命の中で更にはっきりしていきました。命を痛めていく偽物のエネルギー源である恋は力失せたように消えて、本当の力以外は命に宿らないように見えるのです。力の源は本物の愛以外無い時となっては、コンサートでの経験が命を繋ぐ唯一の力の源であり、まさに分からなければ生きていけない時そのものです。今まで人間の中にあった、元気そうな、幸せそうな、愛のようなものが消え去ってしまったようだと気付きが言葉になるまでが不思議な不思議な時でした。誰にとっても先生の音が必要である事はずっと明らかでありながら、刻々と、深刻に、人間が愛を理解するよりない時が来たことを考えるロシアでの時となりました。この土地に来るまでは考えもしなかったロシアのこと、ロシアについて高麗さんが詠まれた詩が蘇り、見た目だけでは決して分からなかったことが明かされる時を感じる夜です。
明日はいだきしん先生のコンサートをどうぞよろしくお願い申し上げます。
表現の場を有難うございます。