意識が主人公の話
東北センター開催の「存在論」と「応用コース」に参加させていただきました。「応用コース」で先生が紡がれたのピアノの旋律、音色は優しく美しく、自分自身の内面が、伸びやかに空間を満たす山や木や草や風・・自然と一つになる自由を経験しました。
「存在論」の中で、先生は強くなりたかったから、武術を学んだり、縄文人のように自然の中に入ったりされたというお話の後、
「みなさんは、何を求めて生きているのでしょうね」
問うてくださいました。
私も強くなるために、いだきの講座やコンサートに参加しています。
自分の今に存在している矛盾を正しく認識し、解決に向かい成長できるようになりたくて、『精神現象学』を読み始めましたが、全くもって難しく、知覚から悟性に読み進められずにおりました。けれども、「応用コース」の時に先生が「意識が主人公のお話です」と教えて下さったおかげで、「概念」とは、今の自分が獲得している知で、「対象」と出会った時、意識は自分の概念と対応するか吟味し、矛盾がある時、それを解決することで意識は成長し、新しい概念を獲得していくということがわかりました。
またすぐにつまずくことと思いますが、気長に読み続けたいと思います。
それから、「結工房」での焙煎をありがとうございました。新しいスイーツと一緒にいただき、喜び満ちました。
高麗さんの寓話の朗読をお聞きしていて、私は涙が流れました。お一人お一人が、丸ごとのご自分で自由に過ごされている様子が目に浮かび、なんて平和なのだろうと感じたからです。私はまだまだ自分の殻をやぶることが出来ず、窮屈に生きていることがよく分かりました。
自分の本性のまま、自由に気持ちよく生きる私はどのように人と交流しているのか、今は全くわかりません。今回経験した寂しい気持ちをうやむやにしないで、解決に向かいたいと思います。
ありがとうございます。
高橋 由珠