悲しみから愛へ

渋谷のコンサートでは、身体が空洞の管のようであり、先生の演奏される音が奔流となって通り抜けるがままに居ました。透明な悲しみがあり、そこから愛が生まれ、愛から熱くダイナミックなエネルギーが次々と生まれ、留まることなく燃え続けました。イエス様が心に浮かび、イエス様はまさに熱情の人だと感じ、今のこの時、再臨なさろうとされているのではないかとも感じました。ピアノの音は宇宙の遙か向こうから無限に降り注がれる光であり、同時に地の底から火山のように吹き上がる炎のようでもありました。自分が何かを感じる、何かを思う、ということが一切無く、ただただ身体をピアノの音が通り抜けるがままに夢中で居ましたことは、初めての経験でした。自分の身近な事象で日々生きながらも、同時に、心は常に宇宙に向かって広がり、宇宙の根源から大いなる働きかけを一身に頂いて、宇宙の只中で生きていることを教えて下さいました。時間の枠や常識の枠などを遙かに越えて、人間は実はもの凄い幅のスケールでダイナミックに生きていることを実感いたしました。
人間は罪深い存在でもなく、因縁因果に囚われて生きる存在でもなく、人間は大宇宙と繋がり生き、過去も未来も今に融合し一つで生きられる、素晴らしい存在であることを教えて頂いたコンサートでした。これこそが真実であり、人間はこのように生きて行けば良いと、先生が言葉を使わずにピアノの演奏でそれを表現されて伝えて下さることは、もの凄いことです。そして余計な知識や思い込みを取り払い、身体まるごとでダイレクトに経験出来、心身が覚醒し、毎日が新年であるように生まれ変わって生きていけることに感謝します。得難い経験は、自分が動いて表現し周囲に働きかけていくことで広がると感じます。人類の恒久平和実現のために、自分にもやることがあるから今生きている人生であると受けとめ、今日も新しく生きていきます。ありがとうございます。