恋し香り
高い空に星が輝き、空間から生まれる光が光と出会い、新しい空間を生み出していく美しい北緯40度の盛岡の夜空の光景でした。秋の虫の声が心に沁み入り、心澄ませば、魂が語りかけてきます。「ようこそお出でくださいました。」と、涙にむせび、大感激し、お迎えくださる魂と出会いました。本番の「高句麗伝説」のラストにこの場面を詩に詠ませていただきました。一言発しようとすると、胸が動き、胸一杯となります。涙こみ上げることをこらえ、声を出し、詩を詠みました。終演後に家にて窓を開け放していると、窓の向こうに恋し香りが漂い、ずっと会いたかった人に会えた無上の喜びと、まもなく会えるときめきが生まれてくるのです。恋し香りに思わず外へ出れば、曇り空でも光が生まれ、無数の魂が蘇り、共に在ることを伝えています。この地での「高句麗伝説」が、いかに歴史の大ロマンに満ちているかは魂の香りでわかります。これから壮大な歴史の大ロマンを生きる真の人生がはじまります。 今日の会場は最高にぜいたくな会場と感じます。世界中でこの場に身をおける御方は真に幸運な御方と感じます。この会場で先生がコンサートをして下さる時に、「銀河鉄道」のメッセージを送ってくださいますが、今日は「高句麗伝説」であっても先生のコンサートにて共に旅立ち、旅をした銀河鉄道が待っていてくれて、共に銀河の世界へと旅立ちました。とてもロマンにあふれる旅でした。絶え間なく流れ続ける先生の演奏される宇宙からの音に魂は呼応し、今まで認識したことのない広大な世界を認識しました。生きとし生けるものが全てあらわれ、存在する世界はひろく、自由です。詩が生まれる空間が拓かれていました。音が何処から生まれてくるのかはとらえられず、どこからともなく生まれてくるのです。演奏されている先生も何処におられるのかわからず、どこにでもおられると感じ、時々驚き、戸惑いながらも自由を感じ、人間とし生まれ、此れ程の経験ができる人生は夢にも見たことがないと感激します。好太王様の魂を表現した時は好太王様が生きた集安の地に吹く蒼い風が吹いていました。蒼い風と生命ひとつに生まれる詩を詠ませていただき、最高に心地良く、幸せを感じました。すでにこの世にいない亡くなった人であってもお会い出来る人生は言葉に尽くせぬ程ありがたく、幸せです。これからは人との別れもなく、離ればなれになった魂もひとつに集い、永遠に生きていけることを「高句麗伝説」にて経験でき、3歳の頃より最も求めてきた永遠に共に生きることを実感でき、とても感動しています。皆で喜び創る「高句麗伝説」です。舞台を創る人も、客席に座る方も皆で喜び集い、創る舞台です。心よりありがたく、必ず世界の平和を実現していく意欲と力が湧いてきます。ありがとうございます。