心
今年初めての結工房でのいだきしん先生の焙煎日を終え、コンサートの経験も踏まえ、多くを考える一日でした。私は結工房に着くと、スタッフが昼食を用意してくださり、いつも感謝していただきます。事務所の窓には、ブルーとグリーンの色合いのマーブリングカーテンがかかっています。今日は、いつもより際立って美しいと感じ、魅せられました。美しい空間にて美味しい昼食をいただけることに感謝しました。ふと母が喜び見ているように感じ、「幸せに生きる為に生まれたのだから幸せに生きてね」といつも母が言っているように感じてきた言葉を思い出しました。どんなに辛いことがあっても幸せに生きていける為に育ててくれた父母を想い、なんとしても幸せに生きていこうと心に誓い生きてきました。人間とはなにかの答えを見出し、全ての根源解決となる道を示してくださる先生がおられ、気持ちが通じる人と一緒にはたらき、世界中の人が人間とし生きていける世界を創る仕事や活動をさせていただける人生に深く感謝し、昼食を頂きました。母が亡くなった後もこうして生きていることを母が知ったなら安心し喜んでくれると感じ、涙滲みました。食事が終わると同時に第一弾の焙煎が出来上がるとの声がかかり、急いで写真を撮りに行きました。第一弾は「新五女山」と聞き、胸の内に光が灯り、歓声を上げました。メッセージは先程ここに掲載させていただいた通りです。光輝く大きな木が立ち現れ、光の枝葉が広がる美しい光景に魂震えます。グジのハンベラ、モルモラも覆われた雪がとけ、水に洗われたように新鮮で清々しいエネルギーにあふれ、全てが新しく生まれ変わっています。お味も次元を超えていました。凄いコーヒーばかりが誕生し続けます。今月のスペシャル焙煎は「心」です。いつしか、体が苦しくなり、耐え難い苦しみを先生にお話させていただきました。切なくて悲しくて涙がにじむのです。身に受けている苦しみを調べると、虚構の中で生き地に足がついていない状態の人がたくさん背中、肩に乗っかっていました。先生は一言、「心がない」とおっしゃいました。この一言に尽きました。この世は全て作られた虚構とは最近はそのまま見える時代となりました。やさしいとか愛と言っても作られたものなので、人は生きていけないことを身に沁みます。心がないので、人との関係がなく、人と居ても一人一人がばらばらで冷たいのです。ご家族や友人と連れ立っていても心でつながっている関係が見えず、切断されている状態が切なく、悲しいと感じるなんとも暗く冷たい空気が漂っていました。人間は孤立すると生きていけなくなるので孤立させてはいけないとのお話を講座の時にお聞きしてきました。コロナで亡くなる人より自殺する人の方が多いとお聞きしてきたことが今日程身に受ける苦しみにより、身にしみわかったことはありません。それこそ身をもってわかったのです。先生は、人との関係をもって生きている人がいないと最近よくお話してくださっていました。昨日のコンサートメッセージ「エートス」について今日も何度もお話しくださいました。次第に理解が深まって参りました。私であれば東京の三鷹村で生まれ、その地域で生きる生活習慣、特性が身についています。地域の習慣が常識のようになり、人の目を気にし、次第に縛られていく状態は世界中共通のこととわかります。先生はこの状態から抜け出すことをずっと考えてこられたことを改めてお聞きし、いだき講座で経験することの奇跡に今日も魂震えます。今はコロナ禍になり地域から出ることも他の地域から人が来ることも嫌がり、遮断され、閉塞されています。関係も切断され人間は生きていけなくなるとのお話は身にしみわかります。理解するには難しい「エートス」ですが、今日も何度もおっしゃっていただきましたように、過去の講座にてよくお聞きしてきたことであります。人と居ても心つながる関係をもてない今、「心」というコーヒーを焙煎してくださり、心を取り戻し、関係を作っていける希望を感じる本日の焙煎日でした。「心」という言葉に全てが表れていると感じます。コーヒーを頂き、心が広がり、空間とひとつとなり、次元が変わる経験をさせていただきました。夕食後のデザートを頂いている時に「心」コーヒーがスイーツを包むようにあるとのお話もしてくださり、「心」がわかります。今日も学ぶこと多い一日でした。ビデオ講演会が終わった時には震災後10年目を迎えるお話から震災時の遺体捜索の時のことや目や耳を覆いたくなるあまりに酷い惨状のお話を体験者からお聞きし、全身鳥肌となり、これからやるべきことを新たにしました。帰宅してもテレビにて震災時の映像を見、10年目にして、やることを気持ち新たに考えます。今年の震災の日は京都でのコンサート開催というめぐりとなりました。震災の年も震災後すぐのコンサートは京都でした。忘れられないコンサートでした。3月、4月のコンサートの日程を昨日の仙台コンサートにて配布させていただきましたが、今日は様々な巡りにより、3月23日に加え、22日も連日仙台にて開催となりました。昨日から、仙台にての活動をもっと頑張らねばいけないと甚く感じていました。東北の元なる力と美が現れた今、更なる動きが必要と考えます。生命ある私達は、お亡くなりになったたくさんの方々の為にも人間が生きていける場を作っていくことをせねばならないと甚く感じる結工房での一日でした。先生のコンサートを経験でき、美味しいコーヒーまで頂けます幸せな経験をもっともっと広げ、一刻も早く世界中の人が健やかに生きていける世界を作っていくことを考えます。仙台に戻った時には満月に近いお月さまが美しいお姿を現してくれました。星もたくさん輝いています。仙台では見ることのなかった月と星が輝く夜空にほっとしました。ありがとうございます。