心の自由

京都でのコンサートをありがとうございました。

いわゆる社会的権利としての自由ではなく、心の自由を経験しました。

第一部「流れ」では、ピアノの音を聴きながら、水の流れを感じていました。ひとえに水の流れといっても、水中で上下する縦の流れもあることに気づきました。自然の流れは絶えずあらゆる方向に変化し、そのような流れの中を、命が解放された水生生物のように意のままに泳ぐ私は自由そのものでした。そして、停滞や固定するものはやがて崩壊すると感じ、自由な流れの中にこそ愛があると感じました。

パイプオルガンの演奏では、これまで見たこともない異次元の世界を経験しました。大きな球体の中に居るような、ただ、ただ「全体」が丸ごとそこにあるという感覚でした。ただし、そこにも全体がゆっくりと上方に引き上げられる力強いエネルギーの流れがありました。普段私たちが生きる世界の時間、空間、肉体的な制約を超越した世界が存在することを経験するとともに、このような超越した未知の世界を探求したい気持ちとなりました。

第二部では、第一部での自由な経験に比べると、普段から自分の頭の中で作り上げたルールの中で不自由でちっぽけに生きていることを自覚しました。表現のありかたひとつを例にとっても、心を解放することで、もっと色々なことを自由に表現できるのではないかと感じました。そして、この世の中には存在しない未知なる世界、未来をどんどん表現をすることで、永遠の愛や魂に生きるイデアは実現するのではないかと感じました。そして、このように限界を超越する自由な心のあり方にこそ、永遠が存在するものと感じました。

ありがとうございます。