府中コンサート

とても不思議な感覚に触れていました。
子供のころに感じていた何か言葉にならない空気が流れ、普段思い出すことのない記憶がよみがえっていました。子供のころに感じていた素朴な疑問が生まれてくるのです。なぜ同じ地球に生まれていながら、世界中には貧富の差があるのだろうか、なぜ紛争が起こるのか、どうしたら平和になるのか。人はなぜ働くのか、自分は将来何をしていくか、まるで今小学生であるかのように問いが生まれてくるのでした。子供のころ、この社会で生きることは、矛盾だらけだと感じていたのです。そして今、自分自身を顧みた瞬間、自らの中に矛盾をつくってしまっていると感じ、ハッとしたときに第一部が終わりました。自分の中にある矛盾を解かないことには、社会の問題は何一つ解決できないと感じました。
第二部が始まると、これまで愛という言葉を使っていたけれど、自分が一番わかっていないのは愛だと感じました。一番わかっていないのが愛だと認めると、愛をわかるという先があることに希望が生まれてきました。演奏から感じるのはまさに先へ向かう力であり、本音の生まれる元であるとも感じました。生まれたときから、この生命を先へと向かわせる元を愛と感じ、最も自然な働きを感じました。私は日本の問題、さらには世界の問題を解決できる人間になりたいと生まれてきました。一部の権力層が富を集め人々を支配している社会はおかしいと感じ、皆で支え合い生きていける環境をつくりたいと感じました。何かが動き、問題を解決していく力は自分の中にあることを感じはじめ、働きながら問題を解決していくことを感じました。生きる瞬間瞬間がとても有意義なものに感じられます。

コンサートで経験できること、本当にありがとうございます。