幸せなはじまり
今年も京都の高麗ギャラリーカフェに母と共に伺い、いだきしん先生のつきたてのお餅の入ったお善哉を戴く一年の始まりを迎えることが出来、感謝の気持ちでいっぱいです。
母と共に伺える幸せは、決して当たり前のことではなく、様々な巡りによる恩恵であることを身体の芯に刻むようにお餅を噛みしめました。
今年は初めて桐箱をご寄付させて頂きました。
私の目の前で最後の一つとなった桐箱は、”道理”と書かれていました。
意味を調べると「物事の正しいすじみち。また、人として行うべき正しい道。」と。
今の時に大事な深い言葉と感じ、常に自らに問えるよう部屋に飾らせていただき、この1年の指針とさせて頂きます。
高麗さんには、羽織のような美しいマーブリングコートを御見立て頂きました。前回御見立て頂いたベネチアンネックレスと同様に今回のコートも眩いほどに華やかです。年齢的には充分ですが、これからは本当の意味で大人の女性とならなければそう簡単には身に着けられるものではないと感じ、これから目指す道標となりました。
桐箱を手にした時、コートを御見立て頂いた時、内面に震えが走ります。それは他では何をしても得ようとしても得られるものではない、かけがえのない瞬間の訪れであることを身の内に感じます。あまり尊い瞬間との出会いに身の内が震えます。
日々、自分の内面的な弱さとの葛藤がありますが、まずは正直に認め、桐箱の言葉に立ち返り、人間的に成長出来る1年とさせて頂きたいと感じます。素晴らしい一年の始まりを誠にありがとうございました。