少しずつでも進む

昨日から肌寒く感じるようなひんやりとした空気です。紫陽花の薄紫、白、赤紫、そして色々な形、雨が似合う季節になってきました。南天の花も蕾がたくさんついています。

25日のアントレでは、希望と感じられる書籍のご紹介をありがとうございました。日本という国に期待をしてくださってるお話はとても嬉しく、そして身体の中のどこかでは日本しかかないのだと感じました。まだ書籍は読ませていただいていないのですが、多様性、多元性、差異を受け入れ、統合、融合し、それ以前にない未来に必要な新しいものを創造していくというのはとてもわくわくとする姿です。古代より全てを飲み込み、なのに日本という根幹は変えず、古く新しい日本にしてきた歴史が甦ります。そして猿田彦神のように、産み出した物を我が物とクローズせず、手放し、自分はまた新しいものを生み出しに他所へ行く。まさに今の時代に必要な考え方であると感じます。人間というこの身体も、元は別の生き物であったミトコンドリアを取込み今はなくてはならない存在として一緒に生きているのですから。
時代は、一国主義、クローズ、中央集権的な世界が充満しつつあります。その中で、技術は常にオープンソース、仮想通貨のような分散型（非中央集権的な管理方法）と逆に進んでいます。というより、今の世界が逆に進もうとしています。それを覆す可能性がPluralityにあるのかと思います。これから読んでみます。

散歩途中にお会いする方と、周辺のごみを拾うことでお話をするようになり、こども達が通る陸橋のスプレーでの大きな落書きを消す作業を一緒に行いました。2つあったのですが、AIにも聞きながら身近にある物で消し始め、1つはきれいに落ちたのですが、もう1つが手強くて、3種類くらいの方法を試してもだめでした。今朝行くと消えており、ちょうど、その方とお会いしたので話をうかがうと、陸橋の管轄官庁の国土交通省に連絡し、消してもらったとのこと。ちょうど日曜日に業者の方がいらして作業をしたくださったそうです。自治体や国に言っても対応なんてしてくれないだろうと二人で話していたのですが、消えてとても嬉しく気持ちもさっぱりしました。コンサートチラシもお渡ししているので、いつか来て下さることを願っています。小さな事でも前に進んだことで、何事もあきらめず働きかけ動く事だと実感しています。
このところいろいろなつながりから新しい仕事も始まります。事実を事実として理解し、変なものに引っかからず過ごします。いつもありがとうございます。
後藤美香