小さな芽
7/13三鷹コンサートに参加させて頂きました。
第一部は、「人間性発動」でした。
ヴォイス講演会でお聞きした、そのままがタイトルとなっておりました。
冒頭の20分間の演奏の間は、いろんなことが頭に浮かんでいました。以前ジェンダー講座で伺った国会議員の山尾志桜里さんのコロナ禍でのお働きを記したwebでの発信、最近読んでいる三島由紀夫さんの大和魂の表現、私が知っている狭い範囲の情報ですが、この社会の中で人が生きてゆくために働いておられる方々のことや最近入院された利用者様のことなど、演奏をお聴きしながら考えていました。
続く演奏では音を聴くことに集中しました。純度の高い音からある存在を感じ、人に寄り添うように共にあり働きかけて下さっている働きを感じました。やがて音が身体に重なってきて、内側の光が感じられました。先生のコンサートで感じる内面の世界、普段は全く触れられない感覚です。空間には純度の高いある存在が満ちていて、呼応するように自分の中の純粋さが引き出され、自ずと方向が示されるように感じました。
第二部は、「人のために」でした。
普段、余裕の無い時に神経質になり、人を受け入れられなくなる性格の悪さを自覚していました。
どこのタイミングかは忘れてしまったのですが、演奏から清らかな水の流れを感じ、清流が心身を洗い清めて下さっているのを感じました。激しい演奏も身体には心地良く響き、雷鳴のような音からは余計なものが祓われるようでした。
音の響きが心地良く半分微睡みの中に居ながら、人と人が支え合い、助け合い生きる優しい空間を感じていました。やがて空間は純度の高いある存在が満ち溢れ、純真さの滝にうたれるように自分の内面も開かれ、柱が建つように腰から背骨を通って頭まで「なってゆく」と感じた時に演奏が終わりました。意識でどうこうしようとするものを超えた心身の状態が感じられました。
頭脳の働きが良くなった実感は正直わかりませんが、三島由紀夫さんの美しく緻密な背景描写の表現を読むと頭脳が喜んでいることがわかります。社会の為、人がより良く暮らしてゆく為に物事の道筋を正確に読み解き、提示して下さっている記事に出会うと勇気を得ます。
小さな一個人であっても、いろいろな分野に目を向けて社会のことを考えてゆきたい気持ちが芽生えます。
日々の未熟さにめげる時、ヴォイス講演会の対談に助けられました。
そして素晴らしいコンサートの経験を誠にありがとうございました。