小さな自然

実家に帰ると必ず行く、小さな自然と心のなかで名付けた散歩道があります。今日は梅雨の合間の初夏の風が、稲がずっと見通せる畑にさざ波のように通りました。稲の上に波を起こしていくさざ波を初めて見るように感じ、なぜか、遠い昔を感じるような人間の原点に吹く風のように感じます。遠くで鶯が鳴いていますが、連続して、ほっけっきょ、ほっけっきょ、ほっけっきょ、と鳴いているのが３拍子でした。カラスは4拍子で鳴きました。家族に久しぶりに会ったことは距離感を感じなくとも、小さな自然を一人で歩いているときの感動は、好きなことへと導いてくれる躍動感に満ち満ちています。心のうちにしまっておくのはもったいなくて、この感動を表現することが好きです。盛岡からのオンデマンドで先生のピアノをお聴きしたとき、初夏に向かうときであっても、雪溶けの音を聴きました。きらきらと真っ白な雪の上に光が差し、美しく水が輝いている光景に感動します。愛とことばが浮かびます。
三鷹コンサートがとても楽しみです。