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対立をこえた源


京都コンサートホールでのコンサートは、なにもかも今までとちがうコンサートでした。先生は会場入りされるとパイプオルガンに直行されました。リハーサルからすでに本番のような荘厳な空間でした。

初めて経験するコンサートでした。先生が前日の講座でおっしゃっていたとおり、今までの立ち方では立ってさえいられません。すべて吹き飛ぶパイプオルガンに、あまりに狭い小さな頭があぶり出されてどうにもなりません。あるとき肝臓が解き放たれ、広大な空間にこの身が溶けこんでいきました。境界のない源、ただ力充つ、、涙、一条の光。この力、世界に。荘厳なパイプオルガンの音色がエチオピア「天命」コンサートの最後のアーレンオルガンの大空間とつながって感じられました。きしくもエチオピアからとどいたKOMAGSHAコーヒーお披露目の日です。対立をこえた源から吹き出す光、このひたすらな勢いを封じる頭も世界も倒れていきます。 3階席の一番奥までかすかなピアニッシモさえも目の前で鳴る先生の音は距離を超え世界への大波紋でした。

高麗さんは幻のコグリョカフェを終えコンサートホールに到着されてからもずっと駆け足で、ビデオ講演会収録、すぐにお客様入場の時間、無駄なくひたすらにお客様に尽くされておられました。15分休憩も、終了後も、限られた時間のなかでお一人お一人に尽くし切りやり切る御姿、真貫く御仕事に感謝よりありません。

迎賓館コンサートではさらに浄めていただきました。

高麗さんの輝き。 先生のぬくもり。

大遠征の時を経て、いま身の裡にありますのは、こぼれる涙と光です。

新しく生きて参ります。ありがとうございます。堤 康晴
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府中の森芸術劇場 ウィーンホールにて
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東京高麗屋にて-2
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盛岡にて