学び

新宿文化センターの「高句麗伝説」コンサートをありがとうございます。
パイプオルガンは私を、一気に神聖な場に引き上げてくださいました。
耳から入る音に敏感な私は、ピクピクソワソワと、これから始まる新しい世界創造のドラマにトキメキ、身を整えました。

いだきしん先生の爪弾く琴の音が、いにしえの大河の流れる様を語り、それは眼前に描き出され胸に迫りました。
高麗恵子さんの重々しいお声が、大河のほとりに立つ美しい女性の決意を語りました。
とても大切な、人間の歴史の始まりは、真を知る方にこそ語られ、私は知る事ができました。

いだきしん先生の打つ太鼓の轟きが心臓を揺さぶり、高麗恵子さんの紡ぐ詩の言葉が、人間の生命に「宿命」が重しとなり在ることを明らかにしてくださいます。真は明かされ、隠してきた覆いは解体してゆきます。魂が歓喜し、沢山の魂が慟哭し感涙溢れ、ご恩の深さに身が震えます。

好太王様の悲しみがどれ程のことか…わたくしにはわかりません。悲しみ生きるお方の悲願が、今生きる人間を救ってくださっていることだけ分かり、申し訳ない気持ちです。申し訳ありません。

シリアの詩は、ギターの音とともに、美しい文化の香り、人間共通の宝の輝きをわたくしに伝えてくださいました。その麗しい光にトキメキ、壊してはならないと気持ちが訴え震え涙が流れました。生きているから働ける…石垣の一人として働く覚悟をここに刻みます。

東明王様のお話も、高麗恵子さんのお話も、いだきしん先生のお話も、わたくしは聞くことが大好きです。けれども、高麗恵子さんと出会えて、いだきしん先生と出会えたわたくしは、聞いているだけのつまらない状態を脱して、ともに生きる、ときめく人生を創造するため、先を知らない未来に向かいます。

本日の三鷹市公会堂のコンサートにも参加させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

高橋陽子