KEIKO KOMA Webサロン

存在


杉並公会堂でのコンサートをありがとうございました。

第一部では、終始自分のお腹の底から沸々とわき上がるものを感じていました。それが自分の中にある情熱であることがわかりました。具体的に何に対してという意識はありませんでした。それでも、理屈抜きに自然とそのようなものが自分の中にあり、自分が確かに存在することを実感できることに大きな幸せを感じていました。そして、自己の存在に働いてくれている存在を、情熱というかたちで間接的に知ることを可能にしてくれているピアノの音と自身の体に感謝の気持ちで一杯となりました。第一部の終演前には、羽毛に包まれた時のような柔らかい風が、情熱とともに自分を乗せて天高く飛翔する経験をしました。

第二部では、過去などの固定した頭は捨て、昨日の三鷹のコンサートで経験した淀みのない流れの中にこそ愛があると感じました。そして、人間の本性が愛を求める一方で、ついつい普段から自分の都合で考えたり自分のことに精一杯になってしまうなど、愛からはまだまだ遠い自分の状態を自覚しました。ましてや、自分の思い通りになる愛などは存在しえないことをピアノの音が教えてくれます。自分が普段から人の役にたつように生きているかを考えていると、例えば、現在、居住する地域の人たちにお世話になっていることも多く、人との関係の中で、今すぐにでも自分にできることが沢山あるとことに気づきました。そのようなことをひとつひとつクリアしていくことの先に愛があることを、優しく包み込んでくれるピアノの音が教えてくれ、明日からも前向きであれることに感謝いたします。

ありがとうございます。

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