KEIKO KOMA Webサロン

存在する喜び


1月3日、京都事務所での存在論に参加させて頂きまして、ありがとうございました。
私にとっては本当に久し振りの京都事務所で、入った瞬間、既に多く集まった方々の熱気に驚きました。それは幸せの熱気、
未来創造の熱気でした。今回参加が叶いましたことをあらためて感謝しました。先生がご登場なさった瞬間、沸々と喜びが胸の裡からこみあげてきて、笑顔になり、夢中で皆さんと一緒に手を叩いていました。先生が講座の始まりに「こうして存在して会えるのは格別なこと」と仰った言葉がとても心に響きました。

内面性と外的環境のお話をお聞きして、ただただ外的環境に反発して背を向けるばかりであった10代の頃からいだきに出会う迄の過去の自分と、それに伴う諸々の辛い場面を思い出していました。しかし今、先生のお話、発せられる言葉によって、過去に光が照射され、「何故それほどまでに暴れて苦しんだのか?」が紐解かれ、整理され、(嫌だった、苦しかった)と纏いつく思いは昇華され、自分から切り離れていきました。苦しんだからこそ、いつも「何故?」と問い、答えを・・答えて下さる人を、探し続けることで生き、いだきに出会うことが出来ました。それは受容してくださる人を求めていたことでしたし、受容されてはじめて自分の内面を言葉で表現することが出来るようになりました。自分がこの世に生まれ、まさに今、今、存在しているんだということを実感していけるようになり、存在していることを肯定し、感謝できるようになり、自らの存在が裡から満ち満ちていく経験をしていけるようになりました。そして、これは個人的なことでは決してなく、人間にとって根源的な決して外せないことなんだ、ということも分かってくるようになりました。

私はずっと言葉を話せませんでしたし書くことも出来なかったです。そのような状態から、自分の感じていることや考えていることを言葉で話せるようになり、書けるようになっていったことは、本当に深い喜びであり、生きている実感であり、そうして言葉は生きる力となって今も留まることなく加速していきます。過去の苦しみは私にとっては十分に意味があったのだと今、心から肯定することが出来ます。そして先生のお話を夢中で、楽しく、お聞きし、時には皆さんと一緒に笑ったりしながら、心も体もどんどん熱くなり、そして軽くなっていきました。

講座の中で、或る方が「存在は言葉で表すことが出来ますか?(間違っていましたら申し訳ありません。)」ということを質問なさっていました。私も(どうなんだろう?)と思って知りたくて、先生のお話をお聞きしていたのですが、講座を経て今、
心に思うのは「存在とは・・・です。」という言葉で表現することはできなくても、自分がいだきに出会わせて頂いた経験と、そこから日々留まることなく変化し成長していくプロセス・・先生のお話の中にありました、弁証法的に霊(たま)を磨いていく・・、それをその人その人の言葉で表現し続けていくこと自体が、存在を表わしていくことになるのではないか・・?ということです。存在とは一つだけの何か掲げられたような、固定されたようなものではなくて、それぞれの人の個性と表現をとおしてその背後に表されていて、それに出会えることがとても大事であり、人間としてとても幸せなことなのではないか?と思いました。

先生が本居宣長のことをお話下さり、小林秀雄さんの『本居宣長』をご紹介くださったことが嬉しかったです。かなり以前に先生が講座の中で取り上げてくださり、私は小林秀雄さんという人と著作に出会うことが出来ました。そして『考えるヒント』を続けて読み、小林秀雄さんの文章・・そのリズムに魅せられました。それまでお名前は知っていましたが「大学受験用の国語の教材」として表面的に知っているだけであり、自分が生きること、存在することには掠りもせず、全く結びつかないものでした。そのような学校教育の中に生きていたことにはあらためてぞっとするばかりですが、先生がご紹介くださることで、亡くなった方であっても、今、出会うことが出来、文章に触れることで、その人の魂の息吹に触れ、交流できることは、何にも代えがたい尊いことです。そのことに気づかせて頂いたこと、そして優れた著作を読むことが表面的知識の詰め込みではなく、存在との幸せな出会いであり、人間として生き存在することを深め豊かにしてくれることを、感謝いたします。本棚の奥から、途中で挫折していた『本居宣長』の上巻を探したところ、見つかり、喜びました。新しい年を迎えた今、新しい気持ちで読んでいきます。

お餅つき、応用コース、そして存在論と、今までにない豊かなお正月を過ごせましたことを、この1年の糧にして前進します。
京都での日々を心からありがとうございます。

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