KEIKO KOMA Webサロン

存在あらわし


朝起きると、鉛のように重い体であることに驚き、重い荷物を背負いながら、やっと起き上がる状態でした。目を閉じ、原因を調べると、雪崩の如くに人が押し寄せている状態が見えました。誰も私達のことを知ることはなくても、先生がピアノを弾かれたことを誰もが知っているようにし、目に見えない世界では先生をめがけ、雪崩の如くに押し寄せていたパリでのコンサートの時に見えた場面が自分の生命に内にも起こっています。体も足もパンパンに腫れているように浮腫、重い体でありながらも作品展の会場に向かう生命は喜び、躍動します。

今日も様々な民族の方にお会いしました。こんなに愉しいことはないと喜び一杯です。が、すぐに体が重くなり、疲れを感じてしまいます。そんな時、先生にコーヒーを淹れていただき、一口いただくと、体中が熱くなり、汗がにじみます。すると、また人がたくさんお見えになるのです。先生は元気でなければ人はこないとおっしゃいました。真にとわかります。そしてまた疲れている時に先生にコーヒーを淹れていただき、一口いただくと、体が熱くなり、汗だくとなると人が大勢いらっしゃるのです。日本にいては会えない人に出会え、とてもうれしく喜び多いパリでの一日です。

先程お写真をアップさせていただきましたが、黒人の男性が陣羽織のピンク色を選び、羽織られた時には大変驚きました。とてもお似合いでした。最後に巾着を購入された女性は、作品展が終わる直前に私と一緒に写真を撮りたいともう一度戻っていらっしゃいました。とてもやさしい瞳の女性で、生涯で2度と会えないのかも知れないとふと考えると、寂しさまで感じてしまいました。作品展に入るだけで、人間が変わっていくと先生がおっしゃってくださったことがよくわかる出会いが多い一日でした。イランのペルセポリスがあるシラーズ出身の女性も来られ、今日から人生変わるとおっしゃり、私がペルセポリスでのコンサートのお話をすると、何度も鳥肌が立っていました。ちょうど、ペルセポリスコンサートの映像がスクリーンに流れていました。イランの女性お二人と一緒に見ながら、皆で鳥肌が立っていました。ここでは書きつくせませんが、色々な方々がお越しくださり、多くの感動的な経験の連続となりました。共に居たスタッフも、足も体も浮腫がひどいと聞きました。足が痛いようにも見え、時々休みながらでいいのでと言うと、足は痛くても、出会ってほしくてたまらずに、体は動いていくとおっしゃいました。私もなのです。時々、椅子に座るのですが、数秒するとまた立ち上がり、呼び込みにいくのです。2度とこのような美しい空間は作れないと考えると、お一人でも多くの方にお越しいただきたい気持ちが湧いてくるのです。勿論、今後はもっと美しい空間を作れるように成長したいと考えていますが、2度と同じ空間は作れないと感じる程、今はここが最高と感じる、気持ち良い空間が誕生したのです。あまり人前には出てこられませんが、先生がおられる場でこのような作品展を開催できる恵みは世界でここだけと甚く感謝します。全てを引き受け、共に居てくださっているのです。人生でこれ程幸せな経験はないと感じています。そしてこんなに面白い経験はありません。

作品展が終了する時刻には、先生と私は次の予定に向かいました。ノートルダム寺院に続き、パリでは2番めに大きいSaint-Sulpice教会にてパイプオルガンのデモンストレーションがありました。パイプオルガンの鍵盤がある場所まで細い螺旋階段を登り、鍵盤が置いてあります狭い場所は教会内を全て見下ろせる、高い所にありました。とても狭い場所で、先生のパイプオルガンの演奏を聴かせていただきました。真に光栄なことであります。キリスト教を創っていったエネルギーが見え、人間の頭に組み込まれた神観念や、信仰観念を包み込むオルガンの音を聴かせていただき、この演奏により世界は変わると見え、私はとんでもない場面に居合わせているのだと感じ、魂震えました。畏怖を感じながらも、人間の歴史を見、ヨーロッパの歴史を肌で感じ、神と人間の関係を見る経験ともなりました。教会内を見渡せる場所で神聖なるパイプオルガンの音を聴かせていただいたので、とてもリアルに歴史を見たのです。最後にやさしい音に包まれ、涙滲んだ時、演奏が終わりました。ここでコンサートを開催したい気持ちでいましたが、色々な壁を感じることもあり、今後のことはよく考えていかねばならないと感じています。

パリコレがはじまり、今日はイタリア人のデザイナーが作品展にお越しくださいました。宿泊しているホテルの前は報道陣で一杯でした。売れっ子スターが宿泊していると聞きました。報道陣が一斉にカメラを向けていたのは私であったと気づいた時、大変驚きました。見ればスマートフォーンで撮影している人もたくさん目に入ってきました。まさかと思い、しばらく気づかず、一斉にカメラを向けられたと気づいても自分のこととは思っていなかったのです。存在あらわすより答えはないと行き着き、そのことを目指し、パリに来たのです。存在があらわれたひとつの現象かと受け止めました。作品展ではたくさんの人に喜んでいただき、とにかく美しいとおっしゃっていただきました。繊細で美しいという表現が多かったことにも喜びを感じます。作品により、ある世界が創られ、空間が変わる作品が芸術だともおっしゃっていただいたこともうれしいことでした。

食事が終わり、再びホテルに戻ると、遠くからものすごく親しげに手を振る女性がいました。私に振っているとは思わなかったのですが、私をめがけ走りより、一緒に写真を撮ってほしいと肩を抱かれ、写真を撮りました。スペインのデザイナーさんでした。最後の夜に会いたい人に会えました。先生からマーブリングの生地を使った服をデザインしてくれるデザイナーに会うことも考えたらよいとアドバイスを頂き、自分でもそう考え、デザイナーさんや服飾関係の方にご案内を送っていました。偶然にもパリコレの時期と同じだったのです。意図した訳ではなかったのですが、この時期よりスケジュールが取れずに来た時期がパリコレの時期と同じだったのです。このことを知った時、次はミラノコレクションの時期にミラノへ行きたいと口走っていたのです。パリでの経験を踏まえ、今後の動きを考えることが愉しみです。

一日の最後の夕食の時に先生より、目的も意図もなく突然パリへやってきて、作品展を開催でき、これでもっと洗練されたら、どうなると考えるかとのお話がありました。私も昨夜は、多くの人に喜んでいただいたことが大変うれしくありがたく感じ、もっと洗練すれば、世界一と見えたのです。この度は、何もかも高いことに驚き、お金の計算をしたら、?マークがつくパリでの作品展開催ですが、洗練することと一流ということを学べましたことは私にとってはかけがえのない経験となりました。それこそお金には代えられない宝を得ました。今後活かしていけば大変良い実りを生むと見えます。活かすよりないので必ず活かします。

毎日が愉しくてたまりませんでしたが、疲労困憊となり、眠れない私が眠くてたまらず、昨夜などは居眠りしながら書き込みをした位に力を使い果たした感があります。このくらい働けば夜は眠れることを知り、今後はもっとはたらきます。散策も買い物も何もできない忙しさがなんとも愉しく、幸せで永遠の輝きとし生き続けるパリでの滞在に心より感謝します。作品展はもうひとつの会場では28日まで開催しています。更なる出会いが起こりますように、最後まで出会えるように過ごします。ありがとうございます。

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都市センターホテルにて
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東京カフェ高麗屋にて-2
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