嬉しい気持ち
仙台高麗屋さんで、エスプレッソをいただきました。腰の辺りがジワジワほぐれる感覚があり、スタッフさんに「血のかたまりが溶けるような感じがする」と話しました。少しして、隣に座っていらした女性から「エスプレッソですか」と話しかけていただき、それをきっかけに、「七夕の間は街に鳩がいなかった」と、私が初めて気づいたことをお話しし、その方が「歩きながらさっと鳩のエサをまいている方を見かけたことがある」とびっくりされたことを話してくださいました。それを伺って、私が子どものころに大好きだった童話に登場する「鳥のおばさん」の話をしました。その後、とても嬉しくなって、涙がじんわりにじみました。
子どもの頃に、読書して気に入った場面を、誰かに話したかったのです。今それをできて嬉しくなったからと感じます。
正面には五女山の石垣のお写真が飾ってあり、大きな窓からは、青葉通りの欅の葉が風に揺れるのが見えています。高麗恵子さんのマーブリング作品がある、明るい軽やかな光と風を感じる空間です。マーブリング衣装を身にまとったスタッフさんが優しく爽やかに働いていらっしゃいます。
子ども心が喜ぶ時間をありがとうございます。
高橋陽子