嬉しいお花
昨日となりましたが、嬉しいことがありました。見知らぬお花屋さんからの電話で、愛犬の掛かりつけの動物病院から、お花を届けるように依頼されているとの事。思いがけない話に驚きと共に、喜びが溢れました。すぐに電話をかけ院長に、「夕方お花が届くのですが、明日から先生が休暇に入られるので、その前にせめてお礼だけでもと思い、ご連絡いたしました。赤ちゃんの時に生命を救って頂き、それから16年10ヵ月本当に長い間お世話になり、ありがとうございました。」やはり言いながら、泣いてしまうものですね。余計な事は一切言わない、むしろぶっきらぼうな院長ですが、「とても頑張っていたので、気持ちです。」そして私のことを気遣ってくださいました。この瞬間、あの時に言い合ったけれど、この院長に最期まで愛犬を任せてよかったと心底思いました。あの時とは、今年1月の診療の際に身に覚えのない時間外診療費540円が、説明もなく加算されており帰宅後に気づきました。電話で話しても理不尽な説明に納得できず、1時間看護師とやり合ったのです。540円のお金が惜しいのではなく、大事な愛犬を赤ちゃんの頃から信頼して生命を預けているからこその思いでした。結果、腹の虫が治まらず、薬も切れることもあり、縁を切るいい機会かと考えました。彼の年齢を考えると、今の病院は電車とバスを乗り継ぎ40分、いざという時に間に合いません。であれば近くの病院をと変えてみたのですが、院長の人柄は良いものの、愛犬を任せる気には何かがなれません。結局私個人の感情より、赤ちゃんの時に生命を救い、16年以上誰よりも知っている院長に最期まで生命を託そうと決めたのです。次の通院の時に、540円は返ってきました。そして今日、特別な思いでこのお花を届けてくださった気持ちが伝わってきました。掛かりつけの獣医師から見て、愛犬の頑張りを讃えて頂き本当に嬉しかったです。実に様々な事があり、乗り越えてきた16年10ヵ月。ここにも彼の歩んできた存在が刻まれていました。あの日に言い合ったからこそ、涙で心より院長に「ありがとうございました。」と言えて、本当によかったと感謝します。