姫の香り
本日も今、今の催しをありがとうございます。
国が滅んだことを風の便りで知った姫が、満月の夜にびわ湖から船出する語りでは、水の音、風までもが感じられその場にいたかのような光景でした。高句麗のために生きた姫が生命を賭けた帰国です。その地だからこそ語られる真に感動しました。
魂の語りが終わり、以前頂戴したマーブリングのブックカバーを取り出しました。こころ惹かれどうしても離れがたく高麗さんにお願いし頂戴した大切な作品です。手に取り広げみると、姫の存在そのものの模様でした。美しく気高く優しい。船出の後の姫の香りのような存在です。魂があるということは、このように作品一つでも人に感動を与え、新しい力をもたらすのだと知ります。
今日も青空にぽっかりと顔を出す浮かぶ白い月も美しい日でした。歩きながら色々と考えます。新しい時代、これからどう生きるのか一日一日が問われます。一つ一つ解決し、こころ曇らすことなく生きて行きたいと考えます。今日もありがとうございます。
後藤美香