妖精
府中の森ウィーンホールでのコンサートをありがとうございました。
なんとなくの不調が続くなか、仕事を終えようとする頃から重くなっていた身を運んだ頭は、ようせいを妖精と瞬時には認識できずに止まってしまいました。その直後の
「森と言えば妖精ですよね」
のメッセージに、思わず微笑み、先生のところに集まってきたと言う妖精たちは、どのような妖精だったのでしょうかと、問いかけていました。メッセージをお聞きしていると、先生のおっしゃる妖精は私の想像した妖精とは趣きが違うようでした。
昨日の演奏の間では、ピアノもパイプオルガンも、このまま永遠に演奏が続いていくような、不思議な錯覚に包まれていました。眠いわけではないのですが、意識がはっきりとせず、ふんわりとした空気の中に身を委ねている感じでした。
三色くらいの光が現れては消え、混じり合っていく様子が見え、会場の空間もチラチラと光か現れ、夢の中の出来事のようでした。
それはアンコールまで続き、最後の柔らかい音の後、言葉になったのは「求めていた世界」でした。
最近のコンサートでは、先生の演奏中に、内に向かって呼びかけられているように感じる時があります。反応して顔を覗かせそうな時があります。
感じるためらいが、なぜなのかを問いながら、本日も向かっています。
三鷹風のホールでのコンサートどうぞよろしくお願いいたします。