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妖精のくる森


府中の森ウィーンホールの会場まわりの青々と茂った木の側までいってふと見上げた木は、青い実をつけている梅の木でした。もう、梅の季節は終わったのですか、地面に小さな実が落ちていて、伸び切った枝葉は存分に茂りゆさゆさしている様子は、ひととき、その木と話をしているようで、私の心を満たしてくれました。

一部のメッセージ。リハーサルのとき、妖精が集まってきましたとお聞きし、妖精たちも先生に救いを求めてきたのだと、見えない空間ではこのような事がおこっていたのかと驚きます。高句麗壁画集を見ていたら、高句麗人も妖精を見ていたと、書かれていました。見える人には見えていたのだと感じます。
私は、実は、一度見たことがあります。その時の自分の状態は愛でした。言葉の壁にぶつかり、捨て身になったときです。黙っているときこそ、心が通じ合うんだな、と心でいった瞬間、現れたのです。気がつくまで光を放っていて、気がつくと空間に吸い込まれるように見えなくなる、あっという瞬間の出来事です。愛を教えてくれたのです。コンサートのあるこの日は、あの時の妖精は、あれからどこにいってしまったかなあ、と片付けものをしていて考えいたので、一部のメッセージをお聞きしたとき、胸がドキッとして、身体が熱くなりました。

コンサートでは途中、音の変わりようから、妖精たちが迫害されている事を感じ、また、迫害から解放されている瞬間も、同じ場にいられたことに感謝します。大変な経験です。女性たちの内面に働きかけている妖精たちも、妖精たちの歴史がきれいになることで、これからはもっと豊かなはたらきかけをしてくれるのかな、と感じ、想像するだけでなんだか楽しくなります。驚くコンサートです。ありがとうございます。

一部では、今日はあることに向い作業をしていて、知らずとも、思わぬものを被ったままの参加で、一部では雑念により音と一つにならず四苦八苦しましたが、先生がそれを整理してくださり、どこまでも繋がる空間を整理して下さることに、すごい、と驚き、同時に、涙があふれ、いたらないことを謝り、感謝しました。それからの二部は、光の筋が真っ直ぐに一点の曇もなく胸の中に差し込み、また、驚きます。そして、昨日とは全然違う今日なのだ、と言うこともわかり、生まれた芽を育てていくことを、他のことに囚われ、いつの間にか仕舞い込んでいたことに気づきます。

二部の途中、現れた光景です。色鮮やかな美しい王家を彩るような迷宮がいくつも重なり合いながら、下層部まで続いているのが見えました。そして、男の人の声で、「ロシアが誰かと契約をしたがっている」と、聞こえました。その声を聞いたとき、自分が目先のことで小さく生きていたことに気づき、そう、コンサートは世界を平和にするコンサートなのだ、と仕切り直ししました。

6月の連続するコンサートの機会を活かしながら、生まれたことを創っていき、困難なことは、コンサートで抜け出し、乗り切り、また、少しずつ面白くなっていることの探求をしつづけていくことにします。

絶えず、日々、内面をきれいにして、コンサートに参加させて頂こう、と、身に沁み感じた、府中の森ウィーンホールでのコンサートの開催です。
先生、高麗さん、スタッフの方々、すべてに
ありがとうございます。

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