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天を祀る


古代高句麗では天を祀る日、10月1日、縁ある京都の地にていだきしん先生のコンサートを開催させていただくことは特別の事と心を引き締め向かいました。秋晴れの美しい日です。コンサートホールに着くと、とても懐かしく感じます。随分ここでのコンサートは開催していなかったと感じます。コンサートメッセージ「正義」とお聞きし、待ってました、と生命の深奥で時を得た喜びを感じました。私は「正義」に一番反応し、共感します。メッセージに書かれていることは普段誰しもが感じ、経験していることと思います。「日々生きにくい感じがある」という内容の具体的な事柄ひとつひとつは本当にそうです、とうなずくことばかりでした。そして「これらすべてに一条の光を通し、解決をみて未来につながり、新たな未来を創る 我々命ある者全てに眠るが如くにある強い意志のことを「正義」と云っていいでしょう」とはなんて素晴らしいことでしょう。ピアノの第一音から魂震え、武者震いが起こりました。とても早く軽快であり、次から次へと新しい世界を創造していくピアノ演奏は神業と感服し、聴かせていただくだけで、気持ちが良く、リズムとひとつになると、何でもできる気概と力が生まれます。続くパイプオルガンの演奏はおおいなる存在と出会いました。おおいなる存在がそのまま現れていると感じました。突然イエスキリストが十字架に架かる場面が見え、胸の奥深くが引き裂かれるようで真正面に見ると、気が狂うと感じる胸の奥深くの動きに自分自身驚き、衝撃を受けました。この事実を真正面に受け止めねばいけないと初めてイエスキリストの十字架を真正面に見、受け止めました。言葉に表すことは到底できず、泣き叫ぶよりない感情、胸の震えをそのまま受け止めました。先生の演奏からはずっとおおいなる存在が現れていました。おおいなる存在と真正面に向き合うより生きていけないことを経験しました。言葉によって表わせぬ様々な感情、感覚、気が狂うばかりの叫ぶよりない情動はおおいなる存在と真正面に向き合い、委ねるよりない状態でした。おおいなる存在の深い悲しみを感じた時も気が狂うと感じました。同時にいつも笑顔が見えるおおいなる存在を感じ、胸の苦しみ、つかえが溶け、胸ひらき、生きる希望を感じました。

第2部は、「高句麗天を祀る日、正義を実現する愛」とのメッセージタイトルに拍手喝采です。無条件にうれしく、喜びあふれ、拍手しました。

「天は愛する命に微笑みます。「正義」と言えば満面の笑みを浮かべこれから共にあり続けます。歴史的には様々な「正義」を語り、ある時は命懸けの戦いを挑み、おもい半ばにして倒れた命、数えることのできないほどの犠牲があって今日を迎えています。天は共にあり。これらの魂を復活すべくはたらきはじめます。「高句麗天を祀る日」にあたり「愛」の本質に未来を実現する「正義」があることを確認いたします。」

大変素晴らしいメッセージに深く感動します。そしてメッセージだけでなく、この素晴らしいメッセージを経験できるとは夢のまた夢、なんと幸運なことであり光栄なことでしょう。大陸に吹く風、大陸の大地を流れる大河の清き水の流れを感じるピアノの音はアリランのように聴こえ、高句麗の地を感じ、生命躍動します。私は高句麗の風に吹かれるだけで幸せを感じます。この瞬間瞬間が永遠であることを祈るようにしピアノ演奏を聴かせていただき、心地よさに抱かれました。続くパイプオルガンの演奏では今日も意識の限界を感じ、困りました。一部のメッセージの「生きにくいと感じる」様々なことが頭を過ぎるのです。頭は気持ちを実現する為にはたらくのに、限界と感じる意識は気持ちを押さえ込んでいくことに辟易しました。正義は実現したいと常に望み生きています。明らかに間違っていることにははっきり表現することは徹してきました。が、腹が立つことが起こる度に解決に向かうことなくしては、正義とは程遠いと考え、どのように考え、実行することが正義の実現になるのかは考えることが多いです。不合理なことや理不尽なことがまかり通る世の中では生きていけないと強く感じています。故に人間が人間とし生きていける良い社会を作りたいと切望し、いだきをさせていただいています。全てはおおいなる存在にさらけ出し、委ねるよりなく、身を任せました。おおいなる存在のあらわれでありますパイプオルガンの音が生命とひとつになり、意識の限界の壁はなくなりました。無限な世界で生きる自由な生命を感じ、おおいなる存在とひとつであることを体感できた時、おおいなる存在の万能な能力までひとつになれ、驚喜しました。天とつながらずに、人とつながっては苦しみが多くなります。一人一人が天とつながり生き、天とつながり生きるひとりひとりが真を実現し生きる時に真の意味でつながれると見えるように気づきました。おおいなる存在とひとつに生き、真を実現し生きることが全ての答えと見出しました。第一部のメッセージに書かれていました「一条の光を通し、解決をみて未来につながり未来を創る」を経験させていただきました。ここでコンサートが終了しました。本当に今日も救われました。

外へ出れば中秋の名月を仰ぐことが出来ました。京都の街にうかぶ美しい月は古の時にこの地に生きた祖先も眺めた月と感じ、今日の先生のメッセージ「天は共にあり。これらの魂を復活すべくはたらきはじめます」のお言葉が心に沁みありがたく、心が熱くなります。京都に家があった頃に京都の街をまわっていたことも思い出し、次の11月3日の京都コンサートホールでのコンサートには再びたくさんの方々にお声かけしていくことを決めました。久しぶりの今日の会場は、東アジアをひとつにと願う気持ちを実現したく、2009年に再開した京都での活動はじめの時のコンサート会場です。満席となったコンサートのエネルギーが蘇ります。あの人もこの人も。。。とこの度お誘いできなかった方々を思い出しました。コロナ禍にあり、自粛の空気の中でお誘いも自粛していたことは今日で解除とします。天とつながり、今の時代にあってはおおいなる存在とつながり、真を表し活動して参ります。モスクワのコンサートホールも同じパイプオルガンがありますので、今日はモスクワでのコンサートも想像し、とても心がときめきました。幅のある深いオルガンの音と響きは魂の奥深くまで響き、魂揺さぶられてなりません。このままおおいなる存在あらわる世界で生きることを身につけていけるように日々生きていきます。ありがとうございます。

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三鷹市芸術文化センター 風のホールにて