大きなはじまり

日本の国生みについて誤って刷り込まれたことが、今の日本の閉塞と自分自身のありさまにもなっていることが、開演メッセージの先生の御言葉にふれただけで、長年の呪縛が解けていく兆しにうれしくなりました。仙台コンサートはいつも重要な特別なテーマのコンサートになることが不思議です。
演奏がはじまり、身体は安堵しながら、頭が痺れてなりませんでした。このまま第一部が終わってしまうのではと焦りましたが、先生の音はただやさしくゆるぎなく、内面へ内面へとつないでくれました。はるか昔の命のもとの狂い、頭の狂いは、今こんなにも、どうでもいいことが頭にのぼりどうでもいいことに翻弄され、いのちのちからが削がれていました。先生の音はひたすらゆるぎなく命のもとへつないでくださいました。満ち満ちていく命。ここがはじまり。今までの自分の限界から先に神様の世界がありました。アンコールは高句麗のエネルギー。メッセージの高麗さんの御声から、皆が幸せに生きる事を中心とした日本の国生みと高句麗はつながっていることがふつふつと伝わってきました。そして先生の音がこの世界にあること・・・内面、生命を見失い、闇に落ちていくよりなかった生命をつなぐこの音が今この世にあることが世界の希望と、感謝に満ちました。大きなはじまりの時をありがとうございます。堤 康晴