夕景の富士山

１週間後の新年の始まり、京都の出会いの一日に向かう新幹線のチケットを受取りに自転車で遠出しました。同じくらい時間をかけて電車で行くなら自転車で行こうと出かけたのですが、電車や車だとあまりアップダウンを感じませんが、自転車に乗ると地形をダイレクトに感じます。途中上り坂が厳しく、自転車をひいてではないと登れないほどです。川風に吹かれ川を二つ渡り４０分ほどで到着。無事にチケットを受け取れました。初めての街を少し探索しいざ帰りなのですが、帰りの上り坂を考えると少し憂鬱になりつつ、夕焼けの中また出発。疲れもあり、気持ちが下向きになりつつあったときに、川を渡るとき、ふと右側を見ると、なんとも幻想的で美しい夕景の富士山のシルエットが見えました。思わず美しさに感動し、写真を撮りました。富士山に勇気をいただいたようでその後はぐんぐん飛ばし無事に帰宅しました。
何かをしているとき、ふと気弱になることがあります。そんな気弱な瞬間につけこまれ、不安のようなシミが表われ、それがじわじわと心に広がり瞬間増殖し恐怖となります。昔はパニックになり動悸がしてきて倒れそうになることもしばしばでした。頭の中で恐怖が増殖するような感覚です。そう考えると今はそれを冷静に頭で自覚できるようになっています。今日もそのような瞬間がありましたが、わかっているので問題なく過ごせました。また、そんなときに今日の富士山のように助けてくれるような存在も感じます。
今年もあと１週間。能登の地震から始まった一年、豪雨による災害もあり、まだまだご苦労されている方も多く、世界でも戦争は終わっていません。今日一日を過ごしながらも、色々な忘れてはいけないことを自覚します、今日もありがとうございます。
後藤美香