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即興


三鷹とヤマハのコンサートが終わり、身体もすっかり軽くなっています。重くなっていた原因は姉妹喧嘩です。喧嘩が長引いていることが身体の緊張となり、背中の筋肉痛が特にひどかったのです。お腹も変でした。そんな状態でコンサートに行くことに気がひける思いでした。特に三鷹では重い気持ちで開演を待ちました。三鷹のコンサートのはじまりの演奏で、妹とわたしの関係がすぐそこにあるように感じました。まだ小学校低学年のころ、母親が入院をし、親戚の家に預けられていたころのことや、二人だけの姉妹なのでいつも一緒にいた子供時代です。子供の頃から喧嘩に明け暮れていた性格は今や過去の生き方なのに、未だ同じことをしてしまうのは、変えないでいた方がらくなのと、いつもそれで許されて生きてきた甘えです。コンサートではこんな自分はまったく現れません。ヤマハコンサートを経験させていただいたあくる日、喧嘩の原因はあったにせよ、なんだ、妹じゃない、という当たり前の感覚を取り戻していました。すぐに頭に来ることが課題中の課題ですが本音でないことはもう身体が持ちません。愛を経験し、愛のなかで生まれていく本音があるのに、潰し、破戒するように動く頭は過去をまた繰り返そうと反芻していく悪い頭の働きですが、辞めると決意するかしないかにかかっています。やめようと思ってもしてしまうのは、好きだからと行き着きます。ずっとこの頭で生きて、過ぎたことを反芻するのが好きでやめないのだと行き着きます。本当に嫌でやめたいのならとっくにやめているはずです。即興という言葉を知っていてもわかっている訳ではなかったのがヤマハホールのコンサートのメッセージをお聴きし、今、今、の一瞬でさえ、一瞬でさえも過ぎれば過去ということを心から頷きました。これからがはじまります。

即興、インプロヴィゼイションということをわかっていけることで未来へとつながっていく命の光の道を感じます。

尊い二日間のコンサートを経験させていただきました。ありがとうございます。

 

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再考
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