包摂
グループでのアントレプレヌールサロンに参加させて頂きありがとうございました。
包摂とお聞きしたことが大変衝撃で、ショックでした。
先生の学生運動の時のことを講座の中でたびたびお聞きしていますが、私の学生時代を考えても先生のお話にお聞きするように学生が一致団結して大学側に抗議するような連帯した状況にはならないことを疑問には感じていました。個人主義で誰もが自分のやりたいことをやれる自由な時代と、自由を錯覚してきたようにも感じます。実際は、非正規雇用が増え、補償がなくコロナのような状況が起こると困窮する若者を含め人々がたくさんいることが気になります。階級闘争はなくなり労働組合は有名無実となり、労働者が一丸となって自分たちを守っていくというような動きは起こらないようになっていくのは、資本によって包摂された状態であり、資本主義の体制の中では起こるべくして起こる必然的な結果であることを知り衝撃でした。何が起こっても、抗議することも反発、対立することもなく、全て自己責任で、個人の運や個人の能力に帰結してしまう時代と感じて生き、また横のつながりがなく、孤立という空気感といつも隣合わせに生きている感覚があることはまさに包摂されている状態と自覚しました。ある本の中には、資本によって人間の感性や魂の包摂が広がっている、という言葉を目にしました。そのような体制下で幸せに生きていくにはアントレプレナーとして生きていくことを目指していくことと、同時に、翻って自分が搾取する側にならない在り方を目指すことの両方ががあることを、最後にNPOいのちの経営の在り方をお話しくださったことで理解し驚きました。
グループの中での他の方の発言から気付いたことも多く、介護の仕事においては、人と一緒にいる時間、幸せなよい時間を過ごせるように自分があることが基本であると、原点を見直し、今日一日取り組めたことに感謝します。
講座の衝撃から、何が始まるのか、感覚が変化していくことに希望を感じます。ありがとうございます。