初めての出会い
高句麗の地のお写真の額や、お写真と書がひとつの額に入っている高麗さんの作品ひとつひとつをきれいに拭きながら、こういうのが大好きと、大切な作品を大切に、きれいにしていくことがとても楽しく、嬉しく、とても好きなことに気づき、初めて知る喜びに出会います。内面深く静かに深淵な世界へと誘われる時は、書道で一番好きだった墨をすっている時の体感が蘇り、その時の光景までも蘇ります。いつもはざわつき、うるさい状態が別人のように内面深く静かに深まっていく時がとても好きでした。この心の深さ、静かでありながらその奥にときめく何かを感じ、心惹かれ、書道というよりはこの状態に何かを感じていたのだと今気づきます。
高麗さんの作品をひとつひとつ、きれいにしていくと飾っている時とはまるで違う経験があり、とても驚きました。表現の源に出会っていく経験は高句麗伝説を経験しているようで、高句麗伝説で経験する遥か彼方の世界が広がっています。高句麗の王様も先生も世界中の魂や存在もいる永遠の世界から、すべては表現されていることに出会い、最も望み、自分でも表していきたい世界がここにあり、深く感動しました。
世界では今日もたくさんの生命が亡くなり、建物が破壊されています。一人の生命が亡くなるだけでもどれほどの悲しみであるか知れない尊い生命がどれほど犠牲になっているか知るたびに、生命の力は強くなり、精神、魂を感じ、愛のエネルギーが強くなっていくように生きる気持ちが生まれます。世界に先生と高麗さんを伝えることが必要と感じました。考えることから始めていきます。今日もありがとうございます。