出会い
小さなころから私にとっては神様はたくさんいて、毎日たくさんの神様にお祈りをして寝ていました。家族や親せきや友達の無事や、世の中で食べ物に困る人がいないように、災いが降りかからないようにと、なぜかそれぞれの神様にお祈りしていました。その神様の向こうに大きな大きな存在、その頃はよくわかりませんが、天の神様と呼んでいる存在がいらして最後は天の神様にお祈りし、眠っていました。東京に出てきていつのまには神様に祈らなくなりました。その後たくさんの宗教の方々に勧誘されました。3人ほどに囲まれて、今考えると折伏というのでしょうか、長時間説得されたこともありました。が、自分が一番正しい、こうしていればいいのだという神様が、本当の意味で正しいとは思えませんでした。神様により戦争が起こり、争いがおこることも理解できませんでした。そんな私が身体を壊し、人には言えず悩み苦しみ、いだきに出会いました。出会いは、こんなコンサートがあるよという一言だけでした。チラシも何もなく電話番号だけ教えてもらいました。はい、行ってみますとなぜかすぐに決めました。私にコンサートを伝えてくださったAさんも、Aさんへコンサートを伝えたBさんも受講生ではありませんでした。コンサートにさえ行ったことがない方々でした。本当に細い細い糸、しかし強い糸によりまっすぐにいだきへ導いてくださった存在を感じます。この時代に生まれなければ、そしてこの日本に生まれなければ出会ってはいなかった。私だけではなく、おひとりおひとりが何かに導かれるように出会っていると感じます。出会いの意味があるのだと思います。そしてそれは自分のためだけではありません。出会いを最大限に活かしていくことを考えます。まことにありがとうございます。後藤美香