再度現れた壁
演奏の最中、壁が現れ、一切の音が心身にまるで入ってこないようになりました。
どうしてまたこのような?もう「死の壁」はなくなったはずなのに!
と憤っていましたが、あるものはあるで目を背けていても仕方ないな、と思いました。
周りの一切を拒絶したい、もう辛い思いはしたくない、
こんな思いを持っている自分は恥ずかしいと、怖い、と今まで外に出すのを躊躇っていましたが、もしその葛藤が「愛し合いたい」との要求の妨げになっているとしたら、ありのまま認めるしかないかな、と考えながら、本日のコンサートに臨みます。
中川秀之