KEIKO KOMA Webサロン

内なる宇宙を感じて


第一部「水の宇宙」

琵琶湖は「心映す湖」といわれます。
約400万年前から存在し 日本列島の変化と共に
姿を変えつつ生き残っている湖です。
空、月、星をそのまま映す湖面は、
古来「天と地の境目」と考えられ、
湖は現実と異界をつなぐ扉のように想像されました。
琵琶湖の名は楽器の「琵琶」に結び付けられ、
その形が楽器を連想させることから、湖は「音楽と霊の響の場」
として神秘的にとらえられています。
琵琶湖は鏡のように空をいだき、
人の心をうつしとる、日本の魂の水面。
柿本人麻呂は湖を「海」と呼び、
宇宙的スケールの水として詠んでいます。
人麻呂にとって琵琶湖は心の奥を揺さぶり
古と今とを結ぶ水の鏡でした。
「近江の海 夕波千鳥 汝が鳴けば
心もしのに 古思ほゆ」
人麻呂にとって琵琶湖は、夕暮れに
心を古へと誘う郷愁の湖です。
我々の内なる心は古を隠し通せるでしょうか。


第二部「内なる宇宙」

湖に身を寄せることは宇宙に耳を澄ますこと。
未来の人類は外の宇宙だけでなく、
内なる宇宙、すなわち水と生命の記憶を探求の柱にするでしょう。
湖面は沈黙の鏡です。そこには月や鳥の声を重ねて、
人は心を深めてきました。
人類は情報と速度に追われる時代をこえて
沈黙の中に未来を聴きとる感性を取り戻すことを求められるでしょう。
「内なる宇宙」

今日は、会場に着くと、琵琶湖の湖面に映る心が気になり、ずっと畔にて湖のメッセージに心澄ましたり、詩を書いていました。心地よい風が吹いて、何もせずに湖畔にて時を過ごすことが楽しくてなりませんでした。一人でしばらく居れたのは、初めてのことと感じます。やがてスタッフが集まり、湖畔にてビデオ講演会をしたり、お供物とし差し入れいただきましたみたらし団子を皆でいただきました。この後3年間はここに来ることもないと考えながら、ここに導かれた不思議も考えました。今日の湖面の透明感満ちる輝きに今日のコンサートはただ事ではないと感じていました。琵琶湖の湖畔にて先生が作られたコンサートメッセージを読ませていただきました。ただただ美しくてロマン溢れ、詩的な素敵なメッセージに心満たされました。コンサートが大変楽しみになりました。第2部のメッセージも湖畔で読ませていただきました。とてもリアルに感じ、湖の音とメッセージの言葉はひとつでした。

演奏からは湖面に映る心を感じていました。湖底には宇宙を見ました。同時に宇宙と繋がる湖底を見ました。ここは宇宙とひとつと感じ、広い心で生きる自由と喜びを感じました。湖面に映る月に通じる光の道も見え、とても素敵でした。「湖は音楽と霊の響きの場」という表現をメッセージにて知りました。素敵な表現であり、メッセージのお言葉通り、神秘的です。演奏からそのまま感じました。柿本人麻呂の詩も素敵で素晴らしく感動します。「心を古へと誘う郷愁の湖」との表現にも魂震えます。私の内にある古の香りを隠すことも消すこともできないことを経験しました。真正面に受け止め、表現していくことで先は拓れるとわかります。

第2部は「内なる宇宙」をずっと感じていました。内に宇宙を感じると、私は自由を感じ、生命が躍動します。「湖面は沈黙の鏡」という表現にドキッとしました。そして「人類は情報と速度に追われる時代を超えて沈黙の中に未来を聴き取る感性を取り戻すことを求められるでしょう」との表現には希望を感じ、未来を感じました。内なる宇宙を感じていると、時間を超えていきました。この世の時間に管理され、振り回されることはなくなると感じ、喜び生まれます。時間で人間を管理する世界から内に宇宙を感じ生きる世界で生きることを生命と魂で認識しました。沈黙の中に聞こえる音に心澄ますと、はるか彼方の音が聞こえ、身震いしました。内に宇宙を感じていれば皆が生きていける生き方ができます。闇の管理人に支配され生きていると、外のノイズが多く、対立、分断を繰り返します。内に宇宙を感じ生きることがこれからの生き方と示していただき、内に柱が立ちました。この経験を忘れることなく、活かして生きていければ、未来は大きく拓くと見えます。大変素晴らしい経験をさせていただき、これからの生きる指針を見出し、大変ありがたいです。ありがとうございます。

 

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