共に在ってくださる
6/2府中ウィーンホールでのコンサートに参加させて頂きありがとうございました。
珍しく前から3列目の席に着いたからでしょうか。第一部の冒頭の演奏からピアノの音が胸に響いて涙が溢れて止まりません。何故かわからず、胸に響くままに任せました。パイプオルガンの演奏となりさらに響きは強くなり例えると心の扉を叩くようでした。どこからともなく、ずっと共にあり、教え、諭し、本性へ目覚めるように導いて下さっているとしか考えられない存在、その働きが感じられました。今迄の経験も全て本性に目覚める為の伏線だったとしか感じられず、ただ共にあって下さる存在、働きを感じると涙ばかり溢れます。パイプオルガンの演奏は天高く上昇する響きとなり、上へ、上へと引き上げられるのですがなかなか昇華しきれず、音が光の柱となって中心を通る体感がありました。
第二部では、包み込まれるような演奏の中、いだきに出会う前の小田原で育った頃のことが思い出されました。自分の中の違和感をどうにも出来ずに辛くて、自然を見、感じる時だけが心安らぐ時間でした。かり川の土手沿いに咲く四季の花々、草の匂いをかぎながら、夕焼け空のグラデーションをいつまでも飽きることなく眺めて歩きました。自然が共にあってくれたから生きてこれました。その頃の沢山の場面が鮮やかに蘇り、再び涙、涙となりました。
ピアノの演奏では何かを祓うような響きとなり、ピタッと涙は止まりました。腰や肩が痛くなり、ただ演奏をお聴きしそこに居ました。最後のパイプオルガンはいつまでも聴いていたいと感じる演奏でした。
コンサートが終演し会場を出ると何年も経ってしまったかのようで、自分の中の何かがなくなってしまったような寂しい心地がしました。
凄い経験をさせて頂き、本日も誠にありがとうございました。