光
三鷹のコンサート第一部が終わる直前、私の存在しないはずの子宮に光が射し込み、先生の演奏が終わりました。不思議な思いでいましたが、第二部のメッセージ「一条の光」とお聞きし驚きました。なぜか手術前夜の事が蘇ります。突然、死の恐怖に襲われ足元から崩れ落ちる言いようのない暗闇に覆われたあの夜。気が狂いそうな孤独感、7月なのに全身が冷たくなり、座ることもできずに立ったまま号泣していました。その時、突然子宮に光が射し込んだのです。瞬時に「先生に繋がった」と生命で分かった瞬間、全身に光が広がり、あたたかく包まれました。生命救われ、安堵と感謝の涙に変わり眠りにつき、手術の朝を迎えたあの日。今思い出しても涙が溢れます。コンサートにて、鮮やかに蘇る一条の光。目を閉じていると、黄色の光の中を双葉の黄緑色の芽が、一面にたんぽぽの綿毛のように飛び立ち舞い踊る世界が見えます。やがて潮流となり滝のように勢いよく流れる光景を見た時、世界は変わると分かりました。と同時に、私の子宮のあった場所から何かが勢いよく弾けて飛び散っていきました。そこは境のない空間となり、あたたかく、まるで新しい子宮が身体の中に誕生したかのようです。今もあたたかく、確かな存在として身の内にあることに感謝します。今日は月一度の検査通院です。その後、ヤマハコンサートに向かわせて頂きます。よろしくお願いいたします。