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一昨日の京都でのジェンダー講座をありがとうございました。

人類が生き残る環境をつくるため、源氏物語と重ね合わせながら、いだきが目指す男女間関係のあり方についてのお話しは、視点が斬新で大変興味深いものでした。

まず、権威主義の中で身分や社会的ルールにしがみつく平安時代の男性貴族とは対照的に、性に奔放な光源氏という輝かしい理想の人物を描くことで、当時の貴族社会の闇の部分を浮き彫りにし、愛を知らない男達の滑稽ぶりを批判するという紫式部の視点と手法についてのお話しはたいへん興味深いものでした。また、一夫多妻制を背景に、当時の女性の欲求不満や嫉妬などを原因とする心因性の病死に関するお話しからは、平安時代には、ジェンダーという観点からも既に運命を形成するような社会制度が成立していたものと想像しました。また、自身の存在を懸けて実現に向けて行動した光源氏を以ってしても、一生を共にする女性を見つけることが叶わなかったという結末には、当時の浄土思想が大きく関係するというお話しがあり、歴史を正しく理解するうえで、該当する時代の社会的思想を理解しておく必要があると思いました。

一方、源氏物語を踏まえながら、現代社会において、人間が生きていける環境・未来を創っていくには、男女関係が要であり、健康が重要であることがわかりました。男社会という点では、平安時代と変わらぬ現代社会において、とくに資本主義を背景に、男が女を物と同様に扱っているというお話しからは、少なからずとも自分の中にもそのような側面があることを認めました。それでも、平安時代と大きく異なる点は、いだき受講生の生命は運命から解放され、変化していることであり、男女関係から未来を創っていくためには、男女ともに全身が衰えず機能し続けることが重要と認識しました。そして、機能不全は年齢によるものではなく、病気と認識されることから、適切な食事や治療、体力づくりが重要であると、認識を新たにしました。ただし、要である男女関係は、同時に一番の弱点となりうることから、いだきが光としてき輝くことで闇として現る現代の社会から、批判を受けない状態にしておくことが肝要とのご指摘があったものと思われました。

私自身は、いだきがなぜ男女関係を特別に重視するのか、という問いをもって臨んだ講座でした。先生のお話から、まず、宇宙の生まれる三段階前が光であったことが明らかとなりました。そして、すべての生命の始源であるその光は、胎内で卵と精子が融合する瞬間又は生命が産生される瞬間の、時間ゼロの状態で発生する光と通ずるものであり、そのことをいだき講座2日目でもう一回行っていることがわかりました。そのため、人類の未来は過去の人類史の延長上にあるものではなく、全く新しい人類史が始まったという表現に繋がるものと考え、これまでは過去と現在で捉えていた人類史を、未来にまで拡げて考えることができるようになりました。そして、愛し合えるという人間に特徴的な発明や、頭脳を働かせるという高度な生命の展開についてのお話しと併せ、いだきが行なっていることが人類の進化そのものではないかと感じました。そのため、次世代に被害が及ばぬよう、これまでの男女関係のあり方を繰り返してはいけなというお話があったものと思いました。

今回の講座を通じ、生命が最優先であるという先生や高麗さんの普段からのおことばの意味を、ようやく自分のこととして捉えられるようになってきました。

ありがとうございます。

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