優しい
杉並公会堂の2日間のコンサートありがとうございました。
杉並公会堂は全席指定なので、いつも自分の好む場所から演奏をお聞きする時とは何かが違いました。
1日目は視野が広く、見渡せる席でした。
ある一音が飛び込んで来ると、からだ全体に電気を帯びたような音が響きわたり、次の音が鳴ると同時に共鳴しはじめるいのち。何度も、音が発せられるたび全身に響き渡り隅々まで届き共鳴していました。感動で全身鳥肌が立ち、小さな振動により、いのちきれいに向かえる状態に整えられ、はじめていける身体にしていただいているようでした。生身の身体では、ゲームのようなリセットはできませんが、あたかもそうしていただいたかのように、癒されていきました。
はじまりのはじまり、を演奏してくださったとき、親しい人たちが元気でいるよとあいさつに来たように感じ、一つの区切りを迎えました。
2日目は、少し気にかかることにとらわれるはじまりでした。次第に今を取り戻し、演奏されているお姿に集中していくことができました。
「自己を超えて」のメッセージは、常に願うことであります。
ピアノの音は、“やれる範囲のことをしていてもだめだよ”、“自分の足できちんと立ちなさい”と言われているようでした。
自らの中から言葉となったのは、寄り添っているような、寄り添われているような…でした。まさにそうだと腑に落ちます。最近知人のお手伝いをする機会があったのですが、かえって教えられる事が多い事に気づきました。
第2部では、身につまされ、ジェンダー講座で先生から仰っていただいた言葉がたくさん思い出されます。
本当の愛を日々生きる事をコンサートで経験させて頂き、ありがとうございます。
アンコールにて、聴き覚えのある音は、今までとは違う空気をまとい、天から降り注いできて、コンサートが終わった時、とても優しい心となっていました。
連日のコンサートありがとうございます。
まだまだ修練が足りませんが、本日もどうぞよろしくお願いいたします。