働くとは魂の実現
魂が震え、感動のアントレプレヌールサロンを心よりありがとうございました。
これが本当の人生、これが本当の働くこと、これが本当の仕事、これがこれからの未来、、待ってやまない人生が始まる予感に魂が震え、もし一人であったなら声を上げて泣いていたと思います。
経営は利潤を追求することではない、まさに魂を実現することとして理解しました。あまりに感動し、ノートをとることも忘れ、先生の言葉を正確には思い出せないのですが、先生のひとこと、「本当の会社がなんであるかわかるから」、とお聞きしたときには、人はなぜ働くのか、、、何が幸せで働くのか、、、と悲哀を残し私が小学校にあがる前に過労死した祖父に、こうやって生きていけるんだよ、と教えたくてたまらなくなりました。
人が助かり、人が幸せになり、人の希望をつくる日本一のお弁当を目指し、働くことに魂が燃えていました。
今でも浮かぶ顔があるのです。一人暮らしの寝たきりの高齢の女性のお宅にヘルパーの研修生として訪問したときのショックが消えないのです。真っ暗な部屋、普段一人ぼっちの時間が多い生活をおくっているであろう環境の中で、短時間入るヘルパーにお昼ご飯を買ってきてほしい要望したのです。何を食べたいのかなど聞くこともなく向かった先はコンビニでした。私の指導員だったヘルパーさんはコンビニで大きなかつ丼を買いました。そしてそれを持ち帰り渡すや否や、やせ細った身体から絞り出すように大声で、あんた私がこんなものを食べられると思うのかと怒鳴りちらし、持ち帰れとその弁当を投げる勢いで私たちを追い出したのです。まだ私は10代の時の経験です。それからずっとその方の姿が脳裏から消えず、あの女性はあのあとひとりで何も食べずに過ごしたのか、とか、なぜ長く生き、こんな思いをしなければならないのか、、と辛い気持ちがぬぐえず、できることならもう一度行って、何を本当は希望していたのか聞いてあげたい気持ちや、せめて会ったその短時間だけでも明るい時間をつくってあげたかったと悔やんでも悔やみきれない気持ちがずっと残っていました。たった一度きりの出会い、数十分の出来事でしたが、私にとっては、人生で一番初めに訪問したお宅での出来事であり今でも忘れられません。あの方の姿を想うと、豊かな時間、幸せを運ぶお弁当を届けてあげたいと心から生まれてくるのです。いくつになっても、特に高齢になっても元気に生きていけるお弁当を作りたいと考えるに至りお弁当販売を始めました。もちろんお客様は高齢者ばかりではなく、今は高齢の顧客は極一部ですが、それでも週に一回お弁当を買うためにリハビリと言いながら外出してこられる方や、人生で食べたことのない味の組み合わせをお品書きを見ながら賞味することを一週間の楽しみにしてくださっている方がおられることがとても嬉しくやりがいを感じています。おいしいものは身体によいことや、食を通じて豊かに生きていけることをいだきでたくさん教えていただいていることを還元したい気持ちで日々取り組んでいます。
人生の最後の最後まで、生きることの豊かさを奪わないでほしい、、、と私は社会に訴えたいのだと思います。もちろん豊かさやその人の生きている環境は、一人一人の内面、どう生きてきたか、どう生きているかに起因しているのですが、社会に人を捨てていく要素があればその犠牲になる人がいると考え、私は違う社会、未来をつくりたいのだと思います。自分の願いをどのような形で実現できるのかはこれからの挑戦と感じています。目指したい未来を設定すると、今の自分の足りないことは挙げればきりがありませんが、それだけやることがあるとわかりとても気概に溢れます。今何かができているということはなく、顔を覆いたくなるほど恥ずかしいことだらけです。また私の力ではなく一緒に目指そうと集ってくださる仲間の力で形となってきていると感じています。「完成品はないんだよ」という先生のお言葉に勇気を得、私は私自身を直すこと、学ぶことをどんどんやっていこうと感じます。
本当に心より感謝申し上げます。