働くことについて
労働は好きです。なぜなら労働の中に自己を発見し実現していけるからであり、そこに価値が生まれ、対価を得られるからです。しかし目的を定め、目標を決め生産の対価を得る労働だけが生きるすべてになっていくかのように偏向する貧しさを感じるようになってきました。愛を探求することや、ほんのわずかな時間でも何の目的もなく喜びを追求する時間があるだけで、空間の広がりや時間の膨らみを感じていきます。高句麗伝説と2日間の講座の余韻が今を導いてくれているようで、10代のときのような期待やときめきが生まれてきます。自分の時間をどのようにして使い、どのように生きるか、高句麗伝説の前と後では歴然たる差です。知らないことを知る喜びや、わからないことを探求する喜びが取り戻されてくる中で、効率性を価値とする資本主義社会の中での時間の感覚と相反する時間が流れるようで不思議です。愛を探求することや、生きる喜びを表現することを芸術と呼び、その芸術を価値とし経済を動かしていけるようになれば、それはよい社会だと考えます。高麗さんと先生の生み出される仕事は真に希望です。ここには世界を変える芸術があるからです。