仙台にて
丁度雨が降り始めた頃、東京の家を出ました。玄関先の金木犀が満開に咲いています。「父」の詩に表わしている様に、今度帰る頃は金木犀の花は散っている頃だと感じ、挨拶をし出発しました。一気に気温も下がり、とても肌寒くなっています。仙台に着きました。前回は、コンサートがあったのだと街の空気で思い出しました。今日で最後と考え、臨んだ仙台コンサートでしたが、この地の元なる美しさが現れ、これからの為に今まで仙台でコンサートを開催してきたのだとわかりました。ここで止めては今までやってきた意味がなくなると見え、新たなスタートとなったコンサートでした。街の空気からその事を感じられた事がとてもうれしいです。街中を車で走る時、沢山の会社があり、お店が立ち並んでいます。大勢人がいる中でどの様にコンサートを伝えていくのかと考えながら街の風景を見ていました。以前はギャラリーにて作品展を開催したり、講演会を沢山開催していました。仙台駅でコーヒーやいちごを販売した事も思い出します。これからの動き方があると感じ、この地で見えた事や生まれた事を表わしながら道を創っていく事を考えます。
明日は、いだきしん先生が結工房にてコーヒーを焙煎して下さいます。前回の「高句麗 始まり」コーヒーはあっという間になくなってしまいました。私の手元からも早いうちになくなっていたので、他にあるのかと尋ねましたが、他もなくなっていました。再び、焙煎して頂けたら大変うれしいです。季節が変わり、気温も空気も変わっています。先生の焙煎は、自然の生命とひとつになってして下さるので、同じコーヒー豆でも季節の変化や気候の変化を楽しみ、味わう事が出来ます。八坂「高麗ギャラリーカフェ」にて毎月小豆を煮て下さっていた時、季節の微妙な変化までも小豆を頂く事で感じられた事がとても豊かでありました。今はコーヒーを頂く事で感じていける豊かさに感謝します。
私は毎日コンサートを満席にする道をどの様に創るかを考えながら動いています。大いなる存在はどの様な道を導いて下さるのかととても楽しみです。兎に角、休んではいけない事だけはよくわかっています。今日もいつもよりは早く仙台に着きましたのでコンサートに向かってやれる事をやっていきます。ありがとうございます。