今
私の収入でこんなにも豊かな時があるでしょうか。決して余裕はないけれどそれはいつものことです。一歩ずつですが今、今を大切にすることが大切と感じます。と言って今日のアントレに参加できない今の自分。いつもは朝からヘルパーの訪問があり、夕方からは老健施設に出かけます。利用者さんの入院で朝のケアがなくなり時間が空きました。作り置きの食材を作り、本当に豊かな生活を考えています。ですが新宿のコンサート、京都での応用コース、そして京都のジェンダーにも参加しようとしています。それでも普通に考えたらとても普通の暮らしとはかけ離れた、いだき中心の生活です。どうして元気なのかを聞かれますが、いだき中心にしているからです。とても脳幹の橋という場を出血をして要介護1だった人間とは別人、嘘のようです。お金のことは私にとっての永遠の課題と感じています。それでもモスクワコンサートに参加したいと心から望んでいます。奇跡のように10年前に行ったモスクワに、障碍者手帳は効かないでしょうが、再び行けることを夢見ています。
コンサートチケットは自分だけのものではなく売るものでした。京都事務所で先生に命助けられた奇跡。そしてあの時も京都に向かう直前に複数のチケットが売れたのでした。それを忘れていました。私は京都コンサートホールには病院にいて参加できなかったのです。それらはみな過去のことでありながら、今と未来に生きています。モスクワのホールは京都コンサートホールと同じパイプオルガンがあるそうです。
待ってていては先には行けません。先駆ける方とともに、世界に向かいます。
西川 久美子