今から未来へ
昨日のヤマハコンサートをありがとうございました。自分にとって、第1部と第2部の両者は切り離せないものとなりました。まず、第1部「今、今の時」では、仮に自分が嘘つきだとすればどういう状態か、という問いから始まりました。それは、人の目を気にする時、という答えを得ました。そして、メッセージの「今」ということばから、自分は今を生きているかと考えると、過去に生きている状態であることがわかりました。
第2部の「無知の知」とは何と良いことばだろうか、と繰り返し思いました。そのことばに救われた気がしたからです。自分の性格からか又は職業柄か、人の目や相手の評価を気にするときは、己の知識を前面に出してしまう傾向があります。知っているということに拘ってしまう状態です。そのような時は余裕のない状態となります。そのため、たとえ全知全能であっても、探求するうえでは、己を無知とする素直さがだいじであるという趣旨のメッセージに未来を感じました。
そこで、ふと自分の「今」を感じてみました。コンサート当日は、12月末での退職願が会社に受理された日でした。その意味をもう一度考えてみました。すると、今、自分は離脱の好機にあると思いました。しかし、過去に身につけた知識を次のステージに持ち込んでは、その好機を活かすことはできないと感じました。そこで、もし、これまでの知識を全て置き去ることができたら、自分の中を空っぽの状態にすることができたら、空いたスペースに未来を存分に吸収できるのではないかと感じました。すると、とてつもなく大きなスクラップの塊のようなものをこれまで体に背負い込んでいたと自覚する瞬間を経験しました。感謝よりほかなく、メッセージと演奏を通じ、先生の優しさに包まれた気がいたしました。そして、コンサート終了後には、「脱いだ」ということばを口にしていました。
ありがとうございます。