KEIKO KOMA Webサロン

人間となる


渋谷区文化総合センターさくらホールでのコンサートをありがとうございました。

6月23日より世界はガラリと姿を変えています。

何が変わったのか。ということは言えないのですが、明らかに変わりました。…明らかに変わっているのです。

6月23日。その日が過ぎてからはあまりのことに呆然とするよりなく、自分が呆然としていることにさえ日常性の中に居る自分という作り上げられた殻は知らないような態度を取り続けていました。

どうせまた同じような明日の繰り返しが始まるのだろう。世界で起こっていることは相も変わらず悲惨なことばかりで、気が滅入るような実態に目も耳も塞ぎながら自分は居続けるのだろう。正直そう思っていました。

ですが、そこからの体感は全く変わっていきます。

川のせせらぎのように穏やかに、しかし激しく打ちつけるような胎動がこの自己の内面で起こっているのです。

6月23日から京都へと向かって動いていく日々の中で、先生の言われた「苦手なこと、嫌いなことは自分の了見が狭いだけなんだよ。」

という言葉に、私は内心メラメラはらわたが煮えくり返ってしまいました。

汚いものを拒絶して何が悪いのか?嫌なこと、間違っていることを拒絶することの何が悪いのか?

と傲慢で稚拙なものが自分の中を這いずり回っていました。

過去の経験でも、せっかく良い巡りにあって調子が上向いてきても、どうしても自分が許せないことを前にして逃げ出して、どんどん悪い方へ転がっていってしまうということが何度もありました。

思い返せば、人生の節目節目で自分を試すようにそういうことに直面してきていました。

私の限界を作ってしまっているものが自分の中にあるのだと認め、歩みを前に進めることなのだと今は腑に落ちます。

これまではずっと、いだきのことと自分の現実で見ている世界が真っ二つに分かれているようでした。

いだきはまるで御伽噺のように、自分が現実を生きていける糧だったのです。

それがここ最近は、現実を見ている自分と、並行宇宙のようにいだきの空間が共に在るようなのです。

現実を生きる私に何かが「いだきへ向かいなさい。阻むものは何もない。」と生命まるごと守ってくれながら、生命が向かいたい方向へ導いてくださるのです。

そのことを受け入れると、本当に涙が滲むほど有り難い存在に気が付き、感謝よりなくなります。

こういう存在を無視して自分だけで何とかなるような世界は、もうどこにもありません。

人の歴史が犯してきたことを、人はこれから清算していくのだろうと思います。

逆行することなど絶対にあってはなりません。

先生はそのための戦いをし続けてきて、この危機的時代に邪を一掃し、真の人間の存在を明らかにされました。

世界でここよりないコンサートの恵みを、本当にありがとうございました。

 

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