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人間として


11月8日は忘れない日として胸に刻みつけている日です。大学のキャンパスを歩き学んでいた多くの学生の一人であった方がそのキャンパス内で拉致されリンチにあい殺された日であり、大学当局との癒着により暴力行為を見逃された当時の学生自治会の組織的な犯行でした。当時は大学当局のことは分からず、ただ、人間として、暴力のないキャンパスを作ろうと多くの一般学生の一人として新自治会運動に立ち上がりました。起点は人間として当たり前でした。しかし、大学に守られた組織に負け、暴力に負け、自治会のルールについては僅かにだいぶ立ってから変わったので戦った意味はあったのですがそれを良しとするわけにはいきません。最近入念な取材を重ねた本が出版され、知らなかった大学当局の事実も知りました。何より最後の章、暴力を受けた側と加害者と対話が可能となった章を読むとき、いだきしん先生がこれまでなされてきたこと、高麗様のされてきたいだきの活動を知るがゆえに今ようやく、とその意味を考えます。
出たばかりの本のカバーにはどれだけの学生が当時立ち上がったかが一目瞭然です。これを全国の党派が集結したとは言えないにも拘らずマスコミにより党派闘争との誤解が広がりました。殺された学生は党派の名をつけられ、刷り込まれた誤解は今も尚とけていません。
今、人間として、と考えるとき、書くことは最も自然な息をすることと同じと思えます。取材を受けた2年前からも私は大きく変わりました。今なら人と境なく付き合えたかもしれませんが、今となり、今を考えます。人間としてと表現するときの人間とは、の中身も存在論、講座、コンサートでの経験で変容しております。2021年11月1日、宇宙遥かを経験した身として、内面に水の流れを体感する身として、今、考えます。表現させていただき本当にありがとうございます。

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