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真の時間の復活


ありがとうございますという言葉ではすまない連日の三鷹コンサートを畏れと感謝のなかで経験させていただいています。
やればやるほど限界になる状態が浮き彫りにありました。首根っこがつかまれてるようで、血圧が上がり、脳圧が上がり、このままいくと頭が切れてしまうのが明らかで、もう本当に変わらなければ、、と意識する、そのあり方そのものが限界と感じていながら、どうにもならないのです。
三鷹4連日コンサートの、初日、2日目。単に素晴らしい経験どころではない、そのような限界そのものにメスが入るようなメッセージと演奏に、この4日間も、6月のコンサートも、時は本当に佳境にある。それだけはわかります。
開演メッセージにて、「流れ」と聞いて何を想定するか?と先生から問われてはじまった昨日のコンサートでした。「流れ」を辞書で調べると水や空気の流体の流れとあわせて「時間」のことがでてきます。「時の流れ」です。学校で習った「過去→現在→未来」という左から右への矢印の「時の流れ」が頭の中にすりこまれています。疑うこともなくあたりまえのこととして「想定」しています。先生はその「観念」を、「錯誤」であり「根源的な呪縛」であると喝破されました。・・・一体どういうことなのか? もうただ演奏をお聞きするよりありませんでした。
時間に縛られ、急いでまにあわず、自己の存在を見失い、頭をしめつけられ脳圧が上がっていく、、そのもとは? 小学校や中学校のとき黒板に書かれた、あの左から右への矢印。「過去→現在→未来」とはっきり頭にすりこまれ、それが本当のことのように頭は思ってるけれど、この時間観念は、疎外され翻弄され主体的にものを考えられなくなっていく、なにか他人事のような「時の流れ」であることが、先生の演奏のなかであらわれてきます。疎外のもとを粉砕するような、まさに「呪縛」からの解放でした。
先生の演奏によって顕れた、真の『時間』は、命豊かに広大な宇宙空間に解放されていく『時間』でした。今ここに、生命の泉がこんこんと溢れて満ちて「今」「今」の輝く瞬間の連続が層をなして中心が育っていくみたいでした。
先生がメッセージでおっしゃったこと、演奏であらわしてくださったこと。まだほんのわかりはじめたばかりです。異次元から光さす問いかけ、個人と全人類を境無く解放に導くコンサートを、先生ありがとうございます。高麗さんありがとうございます。堤 康晴

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