人生を辿り

三つ子の魂百までと、耳にした言葉は、ピアノの音のなかで大きく鳴りはじめました。3才の頃をリアルに覚えていなくても、幼い頃の写真で見た環境や、親から聞いた3才の頃、小学生、思春期、青春を謳歌したあの若々しい頃、突然悩みが襲ってきた３０代、、、そして今ある人生を映画のフィルムを見るように辿ってみれば、長く生きて来たんだなと、短く感じるより、圧倒的に長い年月を生きてきたことに感嘆せずにはいられませんでした。三つ子の魂百までの運命を超越し、壊れるものは壊れ、運命が超越するそのスタートとなるコンサートに、ライブ配信でコンサートを共に経験させていただけることがどんなに嬉しいか、今日もパソコンを通してスタートすることができる巡りを受けとめます。眠りが浅い毎日は、先生の音のなかで、体が、頭が解れ、気がつくと眠っています。それでも聴いたことのない倍音が響き、不思議な音を経験し、真綿に包まれ、本質に誘われていくときと、２部ではパイプオルガンの音が右から左へと真横に一本の線のように流れていく感覚から突然空間に変異が起きたかのように爆発的に開かれたエネルギーに圧倒されるのと同時に命が瞬間爆発的に躍動しました。これ以上の躍動はない、生きている醍醐味を経験します。

今日を新たなスタートとし、明日に備え眠ります。
府中の森のコンサートをありがとうございます。