予想もできなかった経験
今日もコンサート前には、紙とペンを出し、気持ちや感じていることを書き出しましたが、どうするかの答えが見出せずに、悶々としていましたが、コンサートがあるので、ここに答えがあると考えると、突然わくわくしてきました。「関係」とのメッセージをお聞きし、考えながら聴かせていただきましたが、最近の私は考えても答えが見えないことが多く、戸惑っていました。今日も演奏から「関係」とのメッセージを先生が送ってくださっていることの意味をわかりたく必死でしたが、わかろうとしわかるものではないと気付き、力を抜いてピアノの音を自然に聴かせていただきました。一気に神経の緊張から張り詰めていた状態がほぐれ、驚く程体がすぐに楽になったのです。体中が温かく、とても気持ちが良いのです。心地よさに包まれ、芯からやすらぎました。私には大いなる存在とつながる生命が見えました。すべての存在は大いなる存在とつながりそれぞれの存在があらわれると見えました。「関係のうちに各々の存在が明確になり」とのメッセージがよくわかる図形が見えました。大いなる存在とつながる一人一人は、各々の関係のなかで存在が明確になるのだと見えました。体が楽になったのは大いなる存在とつながる生命を取り戻した故だと考えた時、忘れて生きることなど、とんでもないことと恐れを感じました。メッセージにもありましたが、本来は全てに関係しているのに関係ないと言ってしまったら、人間ではなくなるのだということがよくわかりました。休憩時にお会いしたウクライナ人はとっても明るく、やすらぎの表情をしていました。リラックスしたと大変喜んでいました。その笑顔にお会いできると安堵します。
2部はとても次元が高く、音を言葉にするのは困難と感じていました。とても難しいと感じながら、美しい音を聴かせていただく瞬間瞬間は幸せでした。意味を考えたり、何かをわかろうとする意識は無用かと気付き、音を聴くことだけをさせていただき、身を委ねました。何の脈絡もなく、突然、子宮の囲いが壊れ、私は自由になりました。囲いは「家」と言葉になりました。深く合点がいきました。自分を疎外してきたものは「家」でした。人様には言えない妙な感覚があることを自覚しつつも、変えられないでいたのです。よくお話ししていますように未だに「高麗家」の掃除をしている夢を見るのです。とっくに家をでているのに、夢の中では居心地の悪い家に我慢しているのです。正にこの状態から抜けれずにいたのでした。今日のコンサートでどうにも抜けられなかった「家」から抜け出す経験ができたことは夢のようです。今までの先生に出会ってからの人生も夢のまた夢の夢にも見れなかった人生と表現してきましたが、「家」から抜け出したこれからの人生はさらに夢のまた夢の人生と感じ、信じがたい程、予想もできなかった経験でした。人生は何が起こるかしれません。最後は「人生は美しい」という表現よりないピアノ演奏でした。「人生は美しい」を経験できたのです。感激です。終演後にウクライナ人5人の方とお話しをしました。皆様が一様におっしゃったことは思い出が蘇ったということと、自然の中にいるようであったとのことでした。春のエネルギーに満ち、とにかくやすらいだと大変お喜びになっていました。故郷は戦争をしていますので、日本に暮らしながらも毎日どれだけ家族の安否を心配していることでしょう。お一人の方は精神の病となり治療をしているのですが、今日は本当の自然の中にいるようで、芯からやすまったと感激しておっしゃっていました。共にやすらぎと希望を経験させていただき、とてもうれしいです。私が染めたマーブリンがが大好きで、今日も皆様お召しになってくださっていました。大学に通っている方は、大学で評判だと話してくれました。何より来ている自分が前向きにエネルギッシュに過ごせると、大変喜んでくださっています。ありがたいことです。
宮城の方が家に咲いた芍薬の花をお持ちくださったので、家に帰りすぐに生けました。立派な大輪の芍薬の花に見惚れました。今日のコーヒーメッセージは「魂の花が咲く」でした。大輪の芍薬の花のような美しい花が生命の内に咲く兆しを感じ、自然と微笑みました。ありがとうございます。
ウクライナの方の経験もお一人お一人違いますが、過去からの解放を経験されていることがよくわかります。私も突然思いもよらなかった経験をさせていただき、夢のようです。これからが大変楽しみです。6月23日のコンサートに向かい、毎日筆文字でお手紙を書いています。今日は千年受け継がれた職人集団と言われる所にお手紙を書きました。その歴史も受け継がれた技術も大変感銘を受けます。日本は奥深いと感じながら良い勉強となっています。コンサートに向かう動きの中で日本のことを学び、魂の歴史も学びます。とてもありがたいです。
ありがとうございます。