主体
4月1日。比叡山の家の窓を開けると、山に一本の桜の木が立ち、桜の花が満開でした。まさかこの時、自分の頭がおかしいとは気づかずにいました。あり得ない失敗に気づいたのは、先生を30分も待たせてしまったことに気づいた時です。地に落ちていく衝撃が全身を走りました。先生は約束の時間が遅れた時にお電話をくださったのに、私は私の状態を尋ねて下さったのだと勝手に感じ、そのまま気づかずにいたのでした。後から考えると、頭がおかしいことは昨夜からあったとわかります。ずっとある弱点でもあるとコンサートを経験した今になれば全貌が見えるのです。
コンサートを最優先し生きているのに、コンサート当日に先生を30分も待たせてしまい、大切なリハーサル時間を邪魔してしまったことにどんなに頭を垂れても許されようがない大失態に恐れを感じ、なんてことをしたのかと自分の頭のおかしさばかりを考えました。
幻のコグリョカフェにて皆様の内面を見、内面の光景を詩に書かせていただきます。どなた様も限界にあると見えた今日は、真に何方様も限界にあり、同じことを繰り返し、同じところに止まっていては、終わりゆくと見えるのです。内面の詩というより、生きている状態を調べ、言葉にしている今日の幻のコグリョカフェでした。驚く程、今まで自分と思ってきたことは作り物であり生命から見れば偽りの自分であることが見えてしまうのでした。それ故、今日はとてもシビアな表現となっていくのです。真も真と思っているだけと見えてしまい、自由に生きているように思えても囲いの中の自由であったりと全ては真ではなく、作り物であることが明らかに見えてしまうのです。この世に合わせ、作られた人生と見えます。この今までの生き方は限界であり、先はないと明らかに見える今日の内面の状態でした。今日のコンサートは真に大きな変わり目であり、限界を突破する機会であるということがよくわかりました。限界が見え、告げても解決の道がなければ意味がありませんが、解決のコンサートがありますので、本当に来れて良かったね、と心の底から皆様に申し上げていました。先生が特別に焙煎してくださったコーヒーは神と一体となり生きる人間を表し真の自分で生きるよりなくなる図形が見えます。毎日いただき、真の自分で生きることを体感し身につけていけますことに喜びを感じます。スタッフと一緒にコーヒーと高麗美人しるこを頂き、最高に美味しいことに元気一杯となりました。
そしていよいよコンサートがはじまります。第一部は「エクソダス」です。まさしく、図星のメッセージに魂震えます。後半部分を掲載させていただきます。「この環境汚染された地球で生き延びていく為の、それも今までにない幸せと平和を実現すべく今の現状を世界的に理解し、人類共通の新天地を創り上げる一歩としての「脱出」を意味します。もう自分さえ良ければいいという時代ではなく、人類共通の危機状況にあります。充実した内面で一歩踏み出すことが肝要です」に幻のコグリョカフェにてどれだけ「一歩踏み出す」という表現を書いたことかと考えます。正に人類全体の危機にあり、いだき講座を受けた私達は、おおいなる存在とひとつにある内面で新しい一歩を踏み出したら、世界は変わると見えます。多くの人の内に限界を見た今日、私の内面はどう見えるかと先生の演奏をお聴きしながら目を閉じ、内面を調べました。意味はわからないのですが、僕という言葉になる状態が見えていました。頭は悪魔やこの世に取られていると見えます。いだきで生き、いだき講座、コンサートを人生最優先し生きていることを疑いもしないで生きてきましたが、大切なコンサートの日に時間を間違え、大切な先生をお待たせするという大失態をするのは頭がおかしいとしか考えられません。自分の内では原因はわかっていました。難民支援活動をさせていただき、弱点が露わになった結果が先生にご迷惑をかけるという結果となってしまい、真の意味で仕切り直しです。演奏をお聴きしていると、自分の頭の状態を感じるばかりです。頭が悪魔の枠にはめられているように感じ、見え、苦しくて発狂しそうになります。生命はおおいなる存在につながり全体とひとつにありながらも頭は別世界にあります。生命が分断されていることが苦しくてたまらず、気が狂いそうになります。昨夜も気が狂いそうで、苦しみました。生まれた時からこの世では生きてこれなかった人生を考えました。自分が生きていけるとしたら、真に人や世界の為になるよりないと感じていました。それ以外にこの世で生きていれることはないと感じ、人や世界の為になれるならば生きている意味があると胸撫で下ろすのです。この度の難民支援活動は、涙が滲むほどに、生きている意味を感じ、ありがたい気持ちで一杯なのですが、あまりの困難に頭がおかしくなるほどの自分の有様を受け止めるよりありません。パイプオルガンの演奏では神の世界を感じ、とても懐かしいです。ここで生きていければいい、と生命も頭もここにシフトしたいと望みますが、頭が別世界にあることが苦しいと感じるのです。ピアノの音は生命の内を水が流れるように浄められます。空間全体は全体が大河の流れのように美しい水が流れ続け、空間を浄てくれています。美しい生命で生きていきたいと切望します。
第2部は、「愛という強い連帯」
「今や地球は400万年以前の氷河の無い環境にどんどん突き進んでいます。今年も気候変動は昨年同様、あるいはそれ以上に起こり得ます。どのような時があったとしても内面豊かな「連帯」が新たな人類の未来を構築します。技術の開発により乗り越えられるものではありません。決して技術開発を否定するものではありませんが。内面豊かに「連帯」する生命は人間の、他の生物では考えられない特徴です。資本主義社会の行き詰まりと環境破壊の危機状況が同時に進行しています。強力な愛をベースにした内面豊かな「連帯」こそが未来を創る基本中の基本です。「愛という連帯」」
ピアノ演奏はあっという間に感じました。全ては神々の表現と見えました。次元を超えた世界は時間を超越しています。この世の時間など無縁と感じ、ただただ心地良いばかりです。パイプオルガンの演奏の時に、第一部で見えた「僕」とは悪魔の僕であったと気づきました。瞬間、演奏中であったのに、吹き出しそうになり、マスクを抑え、声を抑えました。その時、頭を覆っていた黒い覆がとれて、おおいなる存在とつながり、全体とつながる頭にシフトしたのです。自由を感じました。なんの束縛もなく、決め事もなく、主体は人間であることを教えられました。人間が動けばおおいなる存在は共に在ってくださいます。寄り添うように共に居てくださいます。僕のように見え、感じ始めたのは、誰がよいとも悪いとも言っていないのに、これは良いこと、悪いことと常にジャッジし、自分を縛り込んでいく頭があります。悪魔にはめられた頭と見えました。わかった時に日常起こる様々なことも悪魔に支配され、遊ばれている故と見えてきました。私のまわりにいる人は理解し難い程、物を忘れ、ミスをします。忘れて欲しく無い為に、電話をしメールをしても忘れます。他に何をすれば良いのかと常に考えますが、お手上げです。何かに遊ばれているとしか考えられません。それは皆一生懸命であり本気で手伝いたい気持ちでいるからです。先生から根気良くやり続けることと教えていただき、何度も何度も言い続けていますが、本当は疲れきってしまいます。この度の難民支援活動は極め付けと感じる経験でした。私の勝手な推測ですが、これでもやり続けていけるのかと試されていると考えれば合点がいきます。人間の生命を犠牲にする勢力は、この様を笑っていると感じます。こんなに弱くて戦えるのかと笑われていると見えた瞬間に、私も笑ってしまったのです。こんなものに遊ばれ、疲弊している状態こそが悪魔に支配されている現れと見えました。宇宙に立つ意志があればこんなものに遊ばれないと見えました。それは先生の生き様を見、生きる姿勢を見ているので、違いが明らかにわかります。これからはおおいなる存在とつながる頭で生きるより無しと生命を持ってわかります。なぜこんな頭になるのかと先生に尋ねました。資本主義社会故とのお答えに合点がいきながらも悲しみが走ります。この社会で仕事、活動する時、この度の難民支援活動のような活動をする時は特に心の痛みが酷いです。社会の決まり、使われている言語にはまらなければ何ひとつ事を進めていけません。かつて、沖縄にて平和をテーマに日の出から日の入りまでのコンサートを開催した時の疎外感、死にたくなる程の虚しさに襲われた時に資本主義社会で生きることを痛いほどに経験したのですが、活動をする度にぶつかる大きな壁と感じています。今日をもって頭がおおいなる存在とつながるようにシフトできましたので、これからは変わるとおおいなる希望を感じています。先生にご迷惑をかけることは2度としていられません。日々、状況を理解し、何をすれば乗り越えていけるかと考え、自分が主体となり、生きる世界を創ります。愛の連帯とはいだきで生きる人間の強みです。何があっても愛の連帯により皆で助け合い、力を合わせ、生きていく世界を創る強い意志を持って生きていくことが必要と考えます。見えた通りにどなたも限界となっている今この時のコンサートは大転換の時となりました。先生にご迷惑をおかけしましたが、唯一、幻のコグリョカフェにて内面の光景を詩に書くマーブリングの和紙は時間を間違って家に居たので、スタッフからの電話で高麗屋にあるものでは足りないと知り、運ぶことができたのです。先生には申し訳ないばかりですが、このような経緯で書けた今日の詩です。活かさずしては、申し訳ないばかりです。必ず活かしていくと、今日のことを忘れずに仕切り直しで生きていきます。今日となりましたが迎賓館コンサートがあります。大きく変わります。ありがとうございます。