丸ごと幸せ

三鷹でのコンサート２日目をありがとうござました。

これまでの夢でも見たことのない、壮大な夢を経験したコンサートでした。

第一部では、昨日と打って変わり次々と雑念に襲われました。ふと頭に浮かんでは消してを繰り返す、モグラたたきのようでした。これら雑念は、固定観念や過去、解釈などでつくられた枠であり、さらに私利私欲や他者への過剰な意識を背景とした富や名声など、頭で作り上げた現在の社会における、世俗的な生き方の表れでした。一方、これからの時代では、これらに支配された命では生き延びることはできないと感じました。気候など今後予想される環境の著しい変化を一つの例にとっても、固定した頭では変化に対応できず、流動的な心と自由な発想に富む柔軟な頭が必要と感じました。そして、人間として本来の命の輝きを取り戻すためには、「純粋さ」が要であると感じました。

第二部では、春麗らかな季節ののもとで桃の花々が咲く里山の光景が現れました。それは、老若男女全ての人が仲良く幸せに暮らす桃源郷の光景でした。平和で争いはなく、皆が平等に家族のように暮らす、これまでに経験したことのない理想郷でした。しかし、これまでの頭でつくられた社会の勢力との確執により平和な人々の暮らしに暗雲が立ち込めます。しかし、力を取り戻した神々が働く新しい世界では、神々と共にある人間の社会が繁栄し、これまでの社会は崩壊すると感じました。その後も、これまでの生き方がちっぽけと思われるほどの、自分には受け取れないくらいの、愛と自由に満ちた壮大な世界の幸せをたくさん経験させて頂きました。最後は地球上における目に見えない小さな微生物から、あらゆる生命と人智を超えた存在までを含む「地球丸ごと幸せ」、ひょっとすると「宇宙丸ごと幸せ」と感じたところで終演となりました。そして、はっと我に返り、これが新世界の「第一歩」であるという演奏前のメッセージが思い起こされると、それが遥か遥か昔のことのように感じられ、竜宮城を旅していた浦島太郎になった気分でした。

ありがとうございます。