世界に吹く風
朝から疲れたとつぶやき、ため息をついている自分は明らかに何かがおかしいと自覚します。迎賓館に着き、再び疲れたと口走ってしまっていました。普段は使わない言葉です。いだきで生きていると疲れて寝ることはせずに、やりきって眠ることを先生から教えていただき、実践してきました。いだき講座2日目の日だけは疲労困憊となりますが、普段は、やりきるように生きれば、疲れは知らないのです。先生から大事なことを忘れているからとご指摘いただき、迎賓館コンサートの時にこのことばかりを考えてしまいました。すると益々疲れ果てていくのでした。いつも善悪が気にかかり、毎夜内面を問い、整理し、本音を紙に書き出し、何もない状態で休むことは実行し続けてきました。最近、頭で整理したことはなくなっている訳ではなく、あるのだと自覚しはじめました。今日も演奏をお聴きしながら、内面を整理すると、苦痛よりなくなり、そのままあるがままを受け止め、先生の演奏を真剣に聴くことに集中しました。休憩なしで2時間飛ばすとはお聞きしていましたので、その気で聴かせていただき、ふと状態が変わり、気づけば、1時間20分が過ぎていました。あっという間の時間に身を引き締めますが、疲れてしまうので、力を抜くよりないのです。先生のピアノの音はどんどん生命の奥深くに響き、不意を突かれたような体感があったその瞬間、いきなり涙がほとばしり流れました。まるで幼児のように、「お母さん」と心の中で叫んでいました。自覚する感覚は男性社会で生きる苦しみ、恨みが浮き出てきました。まだあるのかと驚きましたが、あるのでした。私は女で生まれたことをずっと恨んできました。男だったら良かったのに。。。と思う時、幼い時に父から「この子が男だったら。。」とよく言われてきたことが思い出されます。色々なことがありますが、泣いているうちに、胸が痛くてたまらなくなり、驚きのままにコンサートが終了していました。車に乗ると、高句麗伝説から「父」の詩が流れてしました。涙あふれました。何故かは一言や二言では語れないのです。先生の音が生命の奥深くに届き、固い扉が突然拓いてしまい焦り、驚き、混乱し。。。という状態でした。が、涙がおさまると、胸の内から自分を恨むことも消え、自分を受け容れ、生まれてきた意味を実現する人生を生きていく気力が沸いてきます。2時間続く演奏は生命に響き、生きていく上で必要の無い過去も何もかも消して下さいました。あるがままを受け止め、あるがままの自分で生き、人類の危機に在る今、平和を実現する人生をまっしぐらに生きていきます。衝撃があるままに、京都事務所にて「本音で生きてください」講演会をさせていただき、3名様にいだき講座をお申し込みいただき、とってもうれしいです。ビデオ講演会、ニューヨークの展示会の打ち合わせをし、山に登り、昨夜の続きのマーブリングをし、深夜に帰宅しました。以前、真夏の炎天下で、被災地の子供達に送るTシャツを2000枚マーブリングをした時も、夜には疲れもなく、今日は何もしなかったと、虚しくなり、内面を問うた時に今日は、重労働をしたのだと気づいたのでした。いつも色々なことをさせていただいていますが、疲れることはないのです。内に解決せずにあるものがたまっているとこんなにも疲れることを改めて経験し、今後の生き方がより見えてきました。今夜も美しいマーブリング模様が生まれました。風はニューヨークに向かって吹いていました。世界に吹く風が生まれる比叡山での活動は未来に向かい生命が躍動します。ありがとうございます。