KEIKO KOMA Webサロン

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とても楽しみにしていた狛江のコンサートでした。

第一部は「音の正体」、と読まれ、はじまりました。

高麗さんがメッセージをアナウンスしてくださると、会場は静寂に包まれました。
先生がピアノに手をおろす、その瞬間まで、会場も、自分の内も、生まれでる前のなにかが静かに充満していきました。

はるか遠くの地平線から光があらわる日の出のように、音が空間に広がっていきます。

先生のお名前の「しん」は、音のないことも意味するのでしょうか。

身の内に広がる静かな余韻が心地よくて、休憩中もただそのまま座っていました。

第二部は現代社会の様相を痛感するメッセージでした。

演奏から、それまで感じていなかった体のこわばりを自覚しました。
胸や肩からはじまり、心臓、胃、腸と、苦しいところがだんだん下がっていきました。
先生の音が体をマッサージして、緩めてくれます。

「情報過多」はほんとうに体を覆っていて、驚きました。
体の表面に張り付くようにあったものが取れたら、セミが殻を脱ぐように脱皮した気分でした。

そのとき、ようやく奥にある内面に音が響くようになりました。
先生のコンサートで幾度となく経験している愛の世界です。
分かれる前のひとつ、いのちの中心です。
はじまりの一点に戻り、先生の音に身をゆだね、心から安堵しました。

人生がふらふらしなくなる、大切な一点を取り戻し、生きられることの奇跡を感じています。

自分の中のいろいろ余計なものが浮きぼりになり、人間になっていけることは幸運です。
講座やコンサートがあり、そんなプロセスを多くの人と共にできることがありがたいことです。
心よりありがとうございます。

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新しい朝に
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比叡山工房より
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ロシアにて