一切無用
今日のコンサートで、一体何を経験したのでしょうか。あまりにも途轍もない大きな経験です。第一部「愛の宇宙」とお聴きし、胸の内が喜びで広がりました。続く言葉は正にその通りであり、見透かされたような居心地の悪さから始まりました。そのせいか、先生のピアノは限りなくやさしいのに先送りなのか、諦めなのか、様々な場面が流れ去ります。突然「都合の良い解釈、言い訳は一切無用」と、はっきりと強く聴こえた時、何もかもが違う世界に変わりました。違う、違わないすらない、新しい宇宙の世界にいたのです。更に先生のある一音で、私の中で鍵のかかっていたフックが、パチンと勢いよく弾かれ外されたのです。あまりの突然さに驚きました。見える世界がまるで違います。愛の宇宙の真っ只中にいました。
第二部「愛はすべてを越える」もう、そのまま経験したくて第一音を待ちました。何もかもが吹き飛ぶ、すさまじい世界にいたことだけは確かです。後は何も思い出せません。私の中で、何の鍵が開いたのでしょうか。とんでもない世界が現れました。言葉にも表せませんが、コンサートをありがとうございます。