ワクワク

渋谷は初めて上京した憧れの場所だったので、駅を降りてすぐ人生を振り返ることになり、あの頃のワクワクした気持ちを胸に抱きながらコンサート会場へ入りました。1部のコンサートメッセージが『人生』だったので驚きました。タイミング良く嬉しかったです。あの頃のワクワクしたものはもうありません。えいっと勢いをつけて故郷を離れるために半ば無理矢理に見た幻でもあったのです。ただ、体内から湧く力は本物でした。が、活かし方をわからなかった。その気折から今を重ね変化し、自ずとまたそのワクワクが体から湧き、渋谷という場で真理を体験できることは、それが連続コンサートの始まりであったことは、何だかこれまでや自分自身を大きな存在に認めていただけたような、わかってもらえたような、不思議な感じでした。あの頃はワクワクはするものの、どう生きて良いかわからずエネルギーだけが爆発して苦しむばかりでした。今はいだきしん先生がいらっしゃるのでワクワクをやっとまっとうに活かして人生を歩める可能性があります。

第二部のコンサートメッセージは『男と女』で、神様の男女になりたいものだと思いました。幅広い音は自由であり、やっぱり初めて上京したときの渋谷を感じました。たくさんの夢が行き場なく利用されていき、男と女の関係も利用し、利用されるしか在りようがなく、疲れ果てた私たちが優しい優しい世界へと流し込んでいただくことで、同じ渋谷でもこれほどまでに変わったのだと感じました。

あの頃、どんな人間になりたかったんだっけなあ、と頭を掻きながら空と対話する。普段は忘れている遠い記憶。理想とした姿は、これから実現できる。それも『生きるための諦め(天の限界)』はもうないのだ。自分は存在していても良いのだと渋谷で感じることができました。不思議な経験とともに、すべてであるコンサートをありがとうございます。